はじめに

ラーメン女子の森本聡子です! 「都道府県魅力度ランキング」というものがあるというのは知っていましたが、まさか素敵なラーメン店がたくさんある栃木県が最下位でニュースになるとは……断じて、そんなことはありません! 栃木には魅力がたくさんあるんです! ということで今回は栃木県の宇都宮市から3選、わざわざ食べに足を運んでほしい、おすすめのお店をご紹介します。

Text&Photo:森本聡子 【1】定番からエスニックまで全種類おいしい! 女性目線のおもてなしが心地よい超イチオシ「ラーメン あたりや」(宇都宮市東谷町)

【1】定番からエスニックまで全種類おいしい! 女性目線のおもてなしが心地よい超イチオシ「ラーメン あたりや」(宇都宮市東谷町)

初めての訪問の際に、稲妻が落ちたように恋したラーメン店で、安心安全な食材で心も身体も喜ぶエシカルラーメンを提供しています。あの味が忘れられず、写真はラーメン仲間と再訪した際のもの。木彫で「あたりや」と書かれた大きな縦看板が特徴的です。店内に足を踏み入れるとよりウッディーな空間が広がっていてとってもお洒落! 駐車場が広いのでファミリーやカップルも気兼ねなく利用できます。 △海老クリーム麺(季節限定)/左、限定手もみ中華そば/右

「限定手もみ中華そば」は、醤油かえし(※1)+塩かえし(※2)に節系 浅利出汁などを合わせた基本のスープで仕上げたもので、そこに鶏油、豚脂が入っています。麺は中太麺で、注文を受けてから手もみしているとのこと。オーガニック醤油と貝の旨味が融合した唯一無二の一杯。縮れた麺との相性も抜群で、とってもおいしい! 多くのラーメンを食べてきた私ですが、他のどこでも出会えない味わいなので、また必ず食べに来ると誓いました。

※1)醤油かえし
オーガニックの世界では有名なオーサワジャパンの「茜醤油」やヒゲタ醤油の「本膳」超特選など、本醸造の醤油を組み合わせて使用し、開店から継ぎ足して熟成させている。

※2)塩かえし
奄美大島の天然塩「海の精」ほか3種類の天然塩をベースに帆立や浅利昆布などを使用。

△浅利のつけ麺

シェルラー好きにはたまらないのがこちらの「浅利のつけ麺」。見た目以上にしっかりとニンニクが利いていますが、味変アイテムのトマトでサッパリお口直しができちゃいます。

もともとイタリアンやフレンチ、中華など多岐に渡って研鑽を積んできた店主の経歴から、いい意味で型にはまらないオリジナリティに富んだラーメンを提供し続けているここ「あたりや」。子どもから大人まで安心して食べられるお店って実はなかなかありませんよね。ようやくラーメン業界にも“食の見える化”が浸透し始めている昨今、時代の先駆者として数えられる貴重なお店のひとつだと感じます。地元の方は勿論、全国からもぜひ足を運んでいただきたい、イチオシのお店です。


◆あたりや
住所:栃木県宇都宮市東谷町116-1
電話番号:080-1088-1330
定休日:月曜日
アクセス:宇都宮駅西口バスターミナルより約20分、「東谷」から徒歩約7分
【2】麺線の美しさにうっとり、栃木に来たら外せない名店! 「心麺」(宇都宮市砂田町)

【2】麺線の美しさにうっとり、栃木に来たら外せない名店! 「心麺」(宇都宮市砂田町)

料亭のような佇まいに、清潔感のある店内と柔らかい雰囲気の接客で、女性1人でも安心して訪問できるのがこちら「心麺(しんめん)」。カウンター席、テーブル席共にあるので、大人数での利用も可能です。 △丼顔が美しい「塩らぁめん」

サッパリだけど奥の深い「塩らぁめん」、鶏と豚のWスープで動物系が前面に出た「醤油らぁめん」。なかでも塩ラーメンは非常に美しい丼顔です。細麺に刻みネギが絡みスープを飲むたびにシャリシャリと音を立てます。トッピングでさらに増やしてもよさそう。 通常の1.5倍もある「ジャンボ餃子」、角切りチャーシューを煮込んだ「チャーシュー丼」とサイドメニューが多いのも嬉しいポイント。女性に人気の「自家製杏仁豆腐」と、食後のデザートまで完璧です。

丼顔からもわかる通り、かの有名な横浜「支那そばや」の系譜であるとのこと。自家製麺は勿論のこと、トッピング1つとっても全てが単体の料理として確立されているのにも関わらず、しっかり一杯としてまとまっているところは感服としか言いようがありません! 名店のDNAを脈々と受け継ぎ、何百キロと離れたこの土地で食べられるというのは本当に貴重なお店ですね。


◆心麺
住所:宇都宮市砂田町318-1
電話番号:028-656-8270
定休日:水曜日、第1第3第5木曜日
アクセス:宇都宮駅西口バスターミナルより約30分、「瑞穂三丁目」から徒歩約10分
※車のナンバーを書けば車待機可能。待ち時間に注文できます。
【3】他の店には作れない! 栃木のよさをギュッと詰め込んだオンリーワンのラーメン「らあめん厨房どる屋」(宇都宮市中央)

【3】他の店には作れない! 栃木のよさをギュッと詰め込んだオンリーワンのラーメン「らあめん厨房どる屋」(宇都宮市中央)

縦長のレンガ窓、ボーダーの屋根(オーニング)、レトロな電球はまるで純喫茶のよう。モーニング文化発祥の愛知県一宮市生まれの私としては、この外観にグッと引き込まれてしまう魅力を感じます。 △鯛らーめん/左、鯛塩バターらーめん/右

今でこそ広まった「鯛ラーメン」ですが、ここ「どる屋」では20年近く前から提供しています。鳥取県の境港で水揚げされた天然の鯛を一夜干しにして作るあっさりと上品な鯛スープが絶品で「この透明スープを作るのにどれほどの時間を費やしたのだろう?」とついつい考えさせられてしまう魅惑のラーメン。毎朝オーブンで焼き上げる自家製焼豚は、トロトロのタイプではなくほんのり歯ごたえがあるのが特徴。ネギは栃木県産のブランドネギ"那須の白美人ねぎ"を使用しているため辛味がなく、やさしい味わいです。

△過去にも地元食材を使った新メニューをさまざま開発

地産地消にこだわり、「栃木の美味しい食材をラーメンに」をテーマに取り組む姿勢は地元の皆様から愛さる理由のひとつなのでしょう、先日、Webニュースで拝見したのですが、このコロナ禍の影響を受けた地元宇都宮産のブランド和牛をPRしようと、限定メニューを作られたとのこと。宇都宮のレジェンドと言われながらも進化し続ける特殊かつ貴重なラーメン店! いつまでも探究心のあるラーメン屋さんを敬意をもって応援し続けたいと思います。


◆らあめん厨房どる屋
住所:栃木県宇都宮市中央2-8-6
電話番号:028-649-5917
定休日:火・木・金曜日の夜
アクセス:東武宇都宮駅より徒歩約10分
※お店に駐車場はありませんが、近隣のコインパーキングや、土日祝は市役所の無料駐車場を利用してください。

おわりに

手元にある画像が古く、今回泣く泣くご紹介から外したお店もありますが、宇都宮にはまだまだすばらしいラーメン店が数多くあります! 魅力度ランキング? フンと鼻で笑ってやりましょう!(笑) わざわざ足を運ぶ価値ありのラーメンは、一度食べればその魅力にハマるはずです。
◆森本聡子(もりもと・さとこ)
「女性が一人でもラーメンを食べることの出来るカルチャーを広めたい」そんな思いから食べ歩きを開始して16年。47都道府県を食べ歩き、年間600杯以上を食べるラーメン大好き女子。男性のラーメンフリークが多いなか、タレントとしても活動しながら体型維持も視野に入れたラーメンライフにも注目。人気ラーメン店を貸し切るなどした「ラーメン女子会」を主宰し、メディアでも活躍中。2018年には株式会社Ramen Switchを設立し、世界初のラーメンジュエリーブランド「ZURU+.」をリリース。著書『東京ラーメンコレクション』(昭文社)


「2020年はコロナの影響により、私が生業としている全国ラーメンイベントや食べ歩きも我慢の1年になりました。こうした困難な状況でも感染対策を施しつつ、必死に頑張るラーメン店さんがたくさんありますので、みなさまぜひ一緒に応援していきましょう!
この記事がその一端を担えたのであれば幸いです」

※写真やメニューは訪問時の情報のため、変更になっている可能性があります。

情報提供元:旅色プラス
記事名:「【勝手に栃木応援】ラーメン女子・森本聡子さんに聞く! 宇都宮の絶品ラーメン3選