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【台湾情報】墾丁の小漁村・後灣のランドマーク、打放コンクリートの“映える”民宿に注目!


はじめに

国内旅行ブームで賑わう台湾最南端のリゾート墾丁。メインストリートでもあり、夜市が人気の墾丁大街、一大ビーチを擁する南灣といった人出の多い場所から少し離れた漁村・後灣は、今、穴場として知っておきたいエリア。この地域でひときわ目を引くのが、打放コンクリートのアーティスティックな建築物。その正体は「後灣發宅Fa Haus」なる民宿です。オーナーのこだわりの結晶でもある建物は、見て驚き、滞在して感動、と評判です。海と山に面していて、月や太陽はもちろん、季節の移ろいも眺められるロケーションも高得点。墾丁の新しい楽しみ方が見つかる民宿です。 豊かな自然とコンクリート建築に魅了された、オーナーの情熱を形に。

豊かな自然とコンクリート建築に魅了された、オーナーの情熱を形に。

小さな漁村であり、観光客は少なく、波の音と鳥のさえずりがはっきり聞こえる静かな街・後灣。ここより南の後壁湖に「光現旅宿」を共同経営していた “發哥(発兄)”と“發嫂(発兄嫁)”は、後灣の静かで美しい自然に魅了され、この地に一家で移り住み、新たな民宿を建てることを決意しました。そこで招聘したのが台湾の建築賞の受賞歴もある著名な建築士・徐純一氏。共作という形でコミュニケーションを取り始めてから建設まで、実に4年もの歳月と気力を費やし、“夢にまでみた打放コンクリートの家”である「後灣發宅Fa Haus」を完成させました。

オーナーの“發哥”は「この設計をする前に、建築士の日本見学ツアーに参加したのですが、安藤忠雄氏や伊東豊雄氏の作品に大変感銘を受けました。以来、日本の打放コンクリート建築の繊細な表現を愛好するようになり、『後灣發宅Fa Haus』の建設に際しては、自らスーパーバイザーとしてかかわりました。完成までのプロセスは苦労続きで、スタッフは連日のように音をあげましたが、この芸術的な建物が落成した暁には、自分の夢が叶うだけでなく、地域の環境向上にも貢献できていく。それだけの価値がある建築物だと信じて取り組みました」と語ります。 地域のランドマーク的ポジションを確立、業界関係者からも熱視線!

地域のランドマーク的ポジションを確立、業界関係者からも熱視線!

オープンして3年余りとなる「後灣發宅Fa Haus」は、いまや小さな漁村のランドマークとして知られ、SNS人気も上々で、建築業界の関係者らの視察も多数。すべての面が異なるデザインの外観は、誰もが立ち止まって見入り、カメラを構えずにはいられないインパクトを持っています。 ニュアンスのあるコンクリート壁に、無垢材の家具を効かせた内装。

ニュアンスのあるコンクリート壁に、無垢材の家具を効かせた内装。

赤い銅の扉の門扉を開けて中に入ると、エントランス&ロビーの壁も、外観同様、打ちっぱなしのコンクリート。自然に生まれる紋様が独特のニュアンスを醸し出しています。そこに無垢材の家具を配し、過度な装飾を避け、シンプルでスタイリッシュな雰囲気。広々としていて他のゲストを気にすることなく過ごせる空間です。 無機質なコンクリートと豊かな自然との絶妙なコントラストを楽しんで。

無機質なコンクリートと豊かな自然との絶妙なコントラストを楽しんで。

客室は5つで、光の入り方に工夫を凝らした設計が特徴。大理石の床の触感も快適です。
徐建築士は、原始時代の洞穴式の住居の概念を発展させ、さまざまな形状の穴や棚、アーチを描く面、天井などをコンセプチュアルにデザイン。陽光、青空や白い雲、星空、海や山の景色を巧みに魅せる設計で、大自然や光の移ろいを眺めるという価値ある時間を過ごすことかできます。

1階の「閒情散散」は、マウンテンビューで、客室の前と裏に庭、屋外プールつき。2階の「寧靜致遠」は洞穴風の空間で、掃き出し窓越しに海を眺めながら入浴を楽しめるオーシャンビュー。「風生水起」は、掃き出し窓一面に広がる山々のみならず、海を眺めながらの入浴もかなうという贅沢な設計です。 お子様連れなら “タイム・トンネル”を選んで正解。

お子様連れなら “タイム・トンネル”を選んで正解。

3階には、最大の坪数の「時光隧道」。タイム・トンネルと名付けられた部屋の木製の門を開けた先には、ホビット族の洞穴のような空間が広がっています。曲面の壁をくり抜くように作られた窓からは、山も海も見ることができ、キッズは大興奮間違いなしです。「海天一線」は、入浴時のオーシャンピューが館内随一。ベッドに横たわりながら、長い窓の向こうで打っては返す波の様子を眺めることもできるほか、椅子に座って天井を見上げると、パティオに映る空の色を楽しむことも。 記念写真も、室内設備も、朝食も…満足度の高さはリピート必至。

記念写真も、室内設備も、朝食も…満足度の高さはリピート必至。

どこを切り取ってもフォトジェニックな館内ですが「ゲストの皆さんが撮影した写真を見るたび、なるほど…こんなアングルもあったのか…と驚かされます。いつも我々の想像を超えていますね」と“發嫂”。

客室の設備も行き届いていて、全室に台湾の浄水器メーカー・BUDERのタッチパネル式ウォーターサーバー、BOSEの音響システムを完備。また、持ち帰りできるオリジナルのトングサンダルも用意されています。

朝食は“發哥”が腕をふるいます。地元の新鮮な食材を使い、栄養バランスを考えて作られた家庭的な料理の数々を口にすれば、活力がチャージされていくのが実感できるでしょう。

朝食後は、海辺を散歩して蟹に挨拶したり、台湾最大規模の国立海洋生物博物館、辺り一帯の景色が一望できる龜山步道をトレッキングしたり。はたまた、その名の通りの白い砂浜・白砂湾を訪れたり、四重溪温泉に出かけたり…と、訪れたいスポットは多数。ご当地料理なら、近隣にある民宿「田中漁夫」のおまかせメニューが絶品、おすすめです。

おわりに

オーナーの夢とこだわりを形にした「後灣發宅Fa Haus」に宿泊したゲストは、打放コンクリート建築の魅力に触れられたこと、洞穴式スペースでの珍しい生活体験ができたことに感謝せずにはいられないとか。この体験をもう一度…と、再び訪れるゲストには、10%のリピーター割引を用意しています(電話予約のみ、適用不可の期間もあり)。

ここにあるのは、心身をゆるめてくつろげる空間。徐建築士いわく「ぼーっとするひとときは、全労働者にとっての贅沢」。そんな贅沢な休日を求めるなら、次のバカンスの目的地は、後灣で決まりかも!?

◆後灣發宅Fa Haus
住所:屏東縣車城鄉後灣路161號
電話:+886-8-882-5682
※リピーターには10%割引あり。
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