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バリスタ・柳隆晴さんがコンビニ4社のホットコーヒーを飲み⽐べ! 【2021年冬編】


はじめに

2⽉に⼊り春の気配を感じられるようになった今⽇このごろ。とはいえ朝晩はまだまだ冷え込み、散策やお出かけ、デスクワークのお供に⼤活躍なのが⼿軽でおいしいコンビニコーヒーです。今回は夏編につづき、コーヒーのプロであるバリスタの柳隆晴さんに、各社のホットコーヒーの魅⼒と特徴を教えてもらいました。

【1】ほのかな酸味が心地いい「ブレンドコーヒー」/ファミリーマート

2020年10月にバリスタを監修にリニューアルしたファミリーマートのコーヒーは、深入り豆の配合を従来の1.5倍以上に増やしています。ブレンドコーヒーはその日の気分に合わせて「濃いめ」にすることも。Sサイズ93円、Mサイズ139円。「ブレンドコーヒー」のリニューアルと同時に希少なスペシャルティグレードのコーヒー豆を100%使用した「高級モカブレンド」も発売中。 △グリーンとブルーのあしらいが配されたカップから、リニューアルによりホワイトとブラックのシンプルなデザインに

「バランスが取れていて非常に飲みやすいです。コーヒーらしいしっかりとした香りで、コーヒー店と遜色がないと感じます。口当たりがやわらかく、ほのかに感じられる酸味が心地いいです。冷めても味わいがほとんど変わらない点、完成度が高いですね。バリスタ大会で世界チャンピオンにもなられたバリスタ・粕谷哲さんが監修していることもあり、以前よりかなりおいしくなったと思います」

・酸味  ★★☆☆☆
・コク  ★★★☆☆
・苦み  ★★☆☆☆

【2】酸味と苦みのバランス良好「ホットコーヒー」/ミニストップ

こちらも2020年10⽉に全⾯リニューアル。イオングループのスケールを活かしてグループ統一のコーヒー豆に変更。ベトナムG1アラビカ豆を新たにブレンドすることで、華やかな香りが楽しめるようになりました。Sサイズ93円、Mサイズ139円。 △コーヒーカラーでミニストップのロゴが配されたシンプルなデザイン

「ベトナムがブレンドされたことで、以前飲んだときよりも苦みの要素が少し強くなっている気がします。酸味と苦みのバランスが取れており、非常に飲みやすく万人受けする味わい。苦みはあるけれど口当たりが滑らかなので飲みやすいです。冷めてきても味わいが変わらないので、長くゆっくり楽しめますね」

・酸味  ★★☆☆☆
・コク  ★★★☆☆
・苦み  ★★★☆☆

【3】クリーミーな口当たり「コーヒー」/ローソン

ローソンが展開する「MACHI cafe」は今年で10周年。ブラジルの世界最大規模の農園でつくられた熟成豆を使⽤し、焙煎後にコーヒー豆を混合する製法でつくっています。コーヒーのほか、ジャマイカ輸出等級最上級のNo.1グレードを使用した「ブルーマウンテンNo.1」やカフェインレスシリーズなど、メニュー数が多いのも特徴です。 △マチカフェ10周年の記念カップは全3種類。こちらは花屋さんバージョン

「エスプレッソタイプ(※)のコーヒーなので、クレマが表面に浮かんでおり、口当たりがクリーミーな印象でやわらかい味わい。ほのかな甘さも感じられます。苦みはありますが、スッキリとして飲みやすく、酸味はほとんど感じられないですね」

・酸味  ★☆☆☆☆
・コク  ★★☆☆☆
・苦み  ★★☆☆☆

※フィルターでろ過するようにして抽出するドリップ式に対して、エスプレッソ式は高圧の湯をかけて抽出。発生したガスによりクレマと呼ばれるクリームのような泡ができる

【4】「ホットコーヒー」&「グアテマラブレンド」/セブンイレブン

厳選されたアラビカ豆を100%使用し、味のばらつきがないよう1杯ずつ丁寧にドリップ抽出した定番コーヒー。Rサイズ93円、Lサイズ139円。 △ホワイトカラーに「SEVEN CAFE」のロゴのみというシンプルなデザイン

「酸味はほとんど感じられず、ロースト香がしっかりしていて、みなさんが想像するコーヒーらしいコーヒーと言えると思います。苦みはありますが、嫌な感じではなく口当たりもやわらかいです。ほのかなコクもあって、口の中に余韻も残ります。冷めてくると甘さも出てきて、より味わいがやわらかくなる印象です」

・酸味  ★☆☆☆☆
・コク  ★★★☆☆
・苦み  ★★★☆☆
白い定番に加えて2020年10月に登場したのがこちら。「高級キリマンジャロブレンド」に次ぐリッチコーヒーの第2弾、「グアテマラブレンド」です。Rサイズ112円、Lサイズ158円。 △デザインはそのままに、赤×ゴールドで高級感を感じます

「飲んだ瞬間、甘さを感じるのが他のコーヒーと違うと思いました。主観ですが、ほのかにオレンジのようなフレーバーも感じられます。 甘さを感じるためか、コクがしっかりしている印象で、苦味はあまり感じられませんでした。 酸味の具合もちょうどよく、コンビニコーヒーとは思えないくらいハイクオリティですね。値段の違いはあるものの、この中では1つ抜きんでているので、よりリッチな気分を味わいたいときにおすすめです」

・酸味  ★★☆☆☆
・コク  ★★★★☆
・苦み  ★★☆☆☆

――――飲み比べをしてみていかがでしたか?

年々レベルが上がってきている印象で、いい意味で大きな差がないなというのが正直な感想です。微妙に苦みやコクの強さに違いがある程度かなと思います。100円でこれだけおいしいコーヒーをいただけるのはすごいことだと思いますし、これからより進化していくのが楽しみです。

――――コーヒーを選ぶときのポイントを挙げるとしたら何でしょう?

ポイントとの1つとして言えるのは、ドリップタイプかエスプレッソタイプか。ドリップコーヒーのほうがよりスッキリしていてクリア、エスプレッソタイプは口当たりが滑らかな印象です。この中だとローソンだけエスプレッソタイプのアメリカーノで、それ以外はドリップコーヒータイプ。そこに好みの苦みを掛け合わせるといいと思います。ファミリーマートとローソン、セブンイレブンのグアテマラブレンドは苦み「2」、ミニストップとセブンイレブンのコーヒーは苦み「3」としているので、その点参考にしてみてください。

飲み比べをしてくれたのは

飲み比べをしてくれたのは

◆柳隆晴(やなぎたかはる)さん

カフェ「MITARU COFFEE」(埼玉県所沢市)で働きながら、定期的にラテアートなどコーヒー関連のワークショップの開催や、イベントへのケータリング活動を行っている。「カフェ巡りスト」として年間200店以上のカフェや喫茶店を訪れてコーヒーを飲み比べ、ブログやSNSなどで発信中。
Twitter:@nocafenolife_( https://twitter.com/nocafenolife_
サイト:https://japanesebarista.com/

おわりに

リニューアルや改良を加え、日々進化しているコンビニコーヒー。柳さんに飲み比べてもらったことで、その本格的な味わいや違いに改めて気づかされました。今までなんとなく近場で購入していたという人も、ぜひ自分の舌で確かめてみませんか? お気に入りを見つけるのはもちろん、この味が好き、と思った理由を分析すると新たな発見があるかもしれません。
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