はじめに
フランスの「マルセイユ」は、パリやリヨンと並ぶ大きな都市の1つです。
港町として発展しきてきたマルセイユは、「モンテ・クリスト伯」の舞台となったり、ブイヤベースが有名です。
今回は、そんなマルセイユのおすすめの楽しみ方をご紹介します。
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」とは？
フランスのマルセイユは、地中海リオン湾に面したフランス最大の港湾都市です。
フランスで3番目の規模を誇ります。
近代都市でありながらも、紀元前600年からの古い歴史があるんです。
ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院や陶芸博物館などの歴史的建造物や、博物館・美術館もあるなど、芸術に溢れた港町なんですよ。
また、2012年に手つかずの自然と独特の生態環境から、国立公園に指定されたカランクなどがあり、見どころが満載です。
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」の歴史
マルセイユは、紀元前600年頃、古代ギリシアの民族であるポカイア人の植民市として開発された“マッシリア”という都市が始まりです。
その後マッシリアが転じて、マルセイユという名前になったのです。
交易の拠点として栄え、紀元前3～2世紀のポエニ戦争にてローマ軍につき、ギリシア系住民の拠点ではありましたが、徐々にローマ化が進んでいきました。
その後1481年にフランス王国に併合され、18世紀には再び港の交易拠点として隆盛を誇ります。
1720年のペストの流行によって10万人ほどの死者が出てしまいますが、18世紀後半にはめざましい復興を遂げます。
18世紀後半にはフランス革命とナポレオン戦争によって後退しますが、産業の要の土地として、商工業を中心として発展。19世紀半ばになると港湾施設を伴った多くの工業が興り、現在の姿があるのです。
フランスの港町「マルセイユ」は有名映画のロケ地
フランスのマルセイユは、映画の舞台となった場所としても有名です。
映画『TAXiシリーズ』は、マルセイユが舞台。シリーズ4まで作られています。
タクシードライバーの主人公ダニエルと、マルセイユ警察署のドジ刑事エミリアンのコンビが繰り広げる、カーチェイスが見ものの作品です。
ほかにも『フレンチ・コネクション2』の舞台もマルセイユ。
また、デュマの代表作の1つである小説『モンテ・クリスト伯』の舞台となったイフ城などもあるんですよ。
ぜひ色々な作品のロケ地巡りをしてみませんか？
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」の絶景スポット
マルセイユには、カランク(Les Calanques)と呼ばれる絶景スポットがあります。
フィヨルドのような石灰岩の断崖絶壁に、エメラルドグリーンの海が映えるスポットです。
絶景の入り江はとても美しく、時間を忘れてしまうほど自然を堪能できますよ。
また、スキューバーやシーカヤックなどのマリンスポーツのほか、ハイキングや野鳥観賞などの陸上のアクティビティもあります。
ただし、真夏の時期になると森林火災の危険性があるため、大部分が閉鎖されます。観光の際は注意しましょう。
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」でおすすめのグルメ
マルセイユといえば、魚介がおいしい街です。
マルセイユの名物料理はブイヤベースが有名。
でも実は、それは観光客用で、地元の人はあんまり食べないんだとか……。
そんなマルセイユの地元の方に人気なのが、シーフード専門のレストラン「TOINOU」です。
魚屋さんがはじめた飲食店なんです。
新鮮で安くておいしいカニ、エビ、ルーム貝などの魚介類を堪能することができます。
セルフ方式のレストランなので、自分の好きなメニューをアラカルトでチョイスできるのもうれしいポイント♪
そして、レストランの1番人気は「生カキ」。
カキ本来の味が楽しめる1品ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
◆TOINOU(トワヌー)
住所：3 Cours Saint-Louis, 13001 Marseille
TOINOU
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」へ訪れる際の注意事項
マルセイユは、地中海に面している地中海性気候の地域です。
年間を通じて安定した気候。そして温暖です。
冬場もそれほど寒さは厳しくありませんが、観光のベストシーズンとしては、5月～9月になります。
夏場はかなり暑くなるので、暑さ対策や日焼け対策が必要ですね。
治安状況は、年々凶悪犯罪が増加傾向にあります。
マルセイユのある南フランス地方は多くの移民を抱えています。
自衛対策をしてから訪れた方がいいでしょう。
観光客をターゲットとしたスリ、ひったくり、クレジットカードを狙った、「マルセイユの罠」と呼ばれる詐欺事件などもあるため、十分に注意しましょう。
また、夜の出歩きもなるべく控え、貴重品の保管も厳重にしておくと安心ですよ。
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」へのアクセス方法
続いて、マルセイユへのアクセス方法をご紹介します。
日本からマルセイユへの直行便はないため、乗り継ぎが必要です。
移動手段は主に空路と空路＋陸路の2種類です。
【飛行機のみで利用する場合】
・日本→パリ→マルセイユ
所要時間は、約14時間です。
・日本→ミュンヘン→マルセイユ
所要時間は、約13時間20分です。
【飛行機+鉄道を利用する場合】
・パリから高速電車(TGV DUPLEX)を利用して、マルセイユ・サン・シャルル駅へと向かいます。
所要時間は約3時間20分となります。
有名映画のロケ地♡フランスの港町「マルセイユ」と併せて訪れたいスポット
マルセイユに訪れたら、そこから列車で2時間30分の距離にあるニースへ訪れてみませんか？
世界で一番観光客に人気のある街ともいえるスポットです。
市内には約20ほどの美術館やギャラリーがあります。
一歩小道を入れば地元のマルシェがあったりと、散策も楽しいスポットです。
もちろん、綺麗なエメラルドグリーンの海での海水浴も楽しめますので、マルセイユと併せて訪れてみてはいかがでしょうか？
おわりに
マルセイユは、港湾町として発展してきました。
現在は高層ビルが並ぶ市街地と、昔ながらの町並みが残る旧市街地との、2つの顔があります。
それに合わせて豊かな自然と見どころの多い街です。一度、地中海の風を受けに訪れてみませんか？
