新型コロナウイルスの感染拡大で出張旅行は激減したが、ヒルトン CFO のケビン・ジェイコブス氏は、「出張旅行の数は 2021 年末までに 2019 年の水準の 70~75% まで戻る」との予測を明らかにした。

この予測は、Airbnb の CEO ブライアン・チェスキー氏の最近のコメントとは対照的だ。チェスキー氏は、将来、出張旅行のハードルが高くなり、これまでとは違ったスタイルになると述べていた。

グローバル開発部門のプレジデントも務めるジェイコブス氏は「私たちは(コロナ後の)ニューノーマルを強く信じているわけではない」と米メディアのインタビューに回答。

同氏によると、出張旅行は現在、2019 年の半数程度で推移しており、2021 年末に向け、そしてそれ以降に着実に増加していくという。「これまではレジャー主導の回復だったが、ビジネス関連の旅行は急速に成長するだろう」と見込む。

ヒルトンは 5 月初め、第1四半期の利益が予想を下回ったと発表。特に重要な指標である1部屋当たりの売上高が低調だった。しかし、今年後半には事業が躍進すると予想。CEO のクリストファー・ナセッタ氏は、第1四半期に営業再開が進んでいた地域では、それに相応する出張旅行の増加があったと述べた。

一方、Airbnb のチェスキー氏は出張旅行の性質が変わると考えており、「出張旅行はより取捨選択され、出張旅行をする場合は長期のものになる。そして、Airbnbにとっても長期滞在はメリットだ」と述べていた。

コロナ後における出張旅行のありかたを予測するチェスキー氏に対し、ジェイコブス氏は「ブライアンは頭がいいし、商売もうまい。誰が正しかったか、いずれわかるだろう」と余裕をみせた。

とはいえ、ジェイコブス氏も企業の出張旅行に対する考え方にも一定の変化は生じると考えている。“重要性の低い”出張旅行はビデオ会議に移行されるかもしれないが、「1つ1つの出張がより重要性の高いものに置き換えられる。そして、新しいビジネスを模索するためにより多くの時間を費やせるかもしれない。人々が集まり、協力し、ビジネスを前進させる、対面でのやりとりにとって代わるものはない」と確信する。

設備投資などの「非居住用固定投資」に関する最近の見通しは良好で、出張旅行を含む企業の支出の増加を示すものだとジェイコブス氏は見ている。

情報提供元:Airstair
記事名:「ヒルトンCFOジェイコブス氏、出張旅行の急成長を予測、年末までに7割程度の回復を見込む