それまでのいわゆるFエンジンに代わって直列4気筒1.8~2.5ℓの排気量帯をカバーするべく2001年に登場したのがマツダのLエンジンで、鋳鉄ブロックのFエンジンの後継として2001年に登場した。鋳鉄シリンダーライナーを持つオール・アルミ合金エンジンで、「MZRエンジン」のシリーズでもあるほか、フォードの「デュラテック」シリーズのエンジンとしても知られている。

L3-VDT:2.3ℓ直噴ターボ

2005年6月の初代アテンザMCで追加された「マツダスピードアテンザ」に、「MZR 2.3 DISI(Direct Injection Spark Ignition)TURBO」のペットネームで初搭載。2002年5月の初代アテンザに搭載された新規開発・オールアルミブロックのMZRエンジン2.3ℓ版(L3-VE型)をベースに直噴化し、ターボ過給を組み合わせた。



出力向上にともなって、ブロックとヘッドは新鋳造法案による剛性を向上。ブロックライナー間とヘッドバルブブリッジ間にクロスドリル設定で耐熱性向上などの変更も。MPVやCX-7にも搭載され、日本初のダウンサイジングエンジンと呼ぶにふさわしい存在だ。

■ L3-VDT

気筒配列 直列4気筒

排気量 2260cc

内径×行程 87.5×94.0mm

圧縮比 9.5

最高出力 194kW/5500rpm

最大トルク 380Nm/3000rpm

給気方式 ターボチャージャー

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 DI

VVT/VVL In/×

(マツダスピードアクセラ)

L3-VE:2.3ℓ

フォードで言うデュラテック23(DHE-423)にあたり、鋳鉄シリンダーライナーを持つオール・アルミ合金エンジンがL3-VE。当然ながらマツダ車のみならず、デュラテック23として“レンジャー”などのフォード車にも搭載され、世界中で幅広く使用されている。

■ L3-VE

気筒配列 直列4気筒

排気量 2260cc

内径×行程 87.5×94.0mm

圧縮比 10.6

最高出力 121kW/6500rpm

最大トルク 210Nm/4000rpm

給気方式 自然吸気

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 PFI

VVT/VVL In/×

(ビアンテ)

L5-VE:2.5ℓ

いわばL3-VEの上級パワーユニット的位置づけの2.5ℓエンジン。ボアのみならずストロークもL3-VEから拡大され、圧縮比は下げられている。また、ターボ・エンジンのL3-VDTと同じく鍛造クランクシャフトを用い、シリンダーライナーには4340スチール・モリブデン鋼が用いられているのが特徴。



このエンジンもまたフォードの「デュラテック」エンジンのシリーズに組み込まれており、デュラテック25(同名を使用するV6はマツダと無関係)としてフォード車やマーキュリー・ブランド車にも搭載されている。

■ L5-VE

気筒配列 直列4気筒

排気量 2488cc

内径×行程 89.0×100.0mm

圧縮比 9.7

最高出力 125kW/6000rpm

最大トルク 226Nm/4000rpm

給気方式 自然吸気

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 PFI

VVT/VVL In/×

(アテンザ)

LF-VD:2.0ℓ直噴

「MZRエンジン」のシリーズであり、マツダで言うDISI(Direct Injection Spark Ignition)すなわちガソリン筒内直噴を採用した2ℓエンジン。LFエンジンはフォードのデュラテック20でもあるが、直噴仕様の本機は組み込まれておらず、2012年型“フォーカス”から採用されるという。また“プレマシー”が“ラフェスタ”としてOEM供給されていることから日産でも使用されている。

■ LF-VD

気筒配列 直列4気筒

排気量 1998cc

内径×行程 87.5×83.1mm

圧縮比 11.2

最高出力 112kW/6200rpm

最大トルク 189Nm/4500rpm

給気方式 自然吸気

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 DI

VVT/VVL In-Ex/×

(アテンザ)

LF-VDS:2.0ℓ直噴

LF系列のエンジンの最新モデルがLF-VDS。LF-VDをベースに、停止中のエンジンのシリンダー内に直接燃料を噴射し、爆発させることでピストンを押し下げ、エンジンを再始動させるという直噴エンジンならではの、そしてマツダ独自のアイドリングストップ・システムである「i-STOP」を組み込んだ環境対応モデルだ。再始動にかかる時間は従来のスターターモーター(セル)式のシステムのおよそ半分となる0.35秒(AT車、マツダ社内計測値)を実現している。

■ LF-VDS

気筒配列 直列4気筒

排気量 1998cc

内径×行程 87.5×83.1mm

圧縮比 11.5

最高出力 110kW/6200rpm

最大トルク 186Nm/4500rpm

給気方式 自然吸気

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 DI

VVT/VVL In-Ex/×

(プレマシー)

LF-VE:2.0ℓ

本機はいわゆる「MZRエンジン」の2l排気量帯の基本形となるNAエンジンで、フォードで言うデュラテック20(DHE-420)となる。ちなみに「MZRエンジン」とはエンジン・シリーズ名ではなくブランド名であり、Z、L、R(ディーゼル)の3系統のエンジン・シリーズから成っている。

■ LF-VE

気筒配列 直列4気筒

排気量 1998cc

内径×行程 87.5×83.1mm

圧縮比 10.0

最高出力 105kW/6500rpm

最大トルク 179Nm/4000rpm

給気方式 自然吸気

カム配置 DOHC

吸気弁/排気弁数 2/2

バルブ駆動方式 直打

燃料噴射方式 PFI

VVT/VVL In/×

(アクセラスポーツ)

情報提供元:MotorFan
記事名:「 内燃機関超基礎講座 | SKYACTIV以前のマツダの4気筒[Lシリーズ]