20年前の2001年に登場し、今や利用率が93%に達するETC。考えてみれば日本における「非接触型決済」の草分けとも言える。このETCを高速道路の料金所だけでなく、街中での様々なシーンでの支払いに利用できたら、もっと便利になるのではないか? それが会員登録制の新サービス『ETCX』だ。

『ETCX』ってなんだ?

このたびETCソリューションズ株式会社は、本日、2021年4月28日(水)より、ETCを高速道路の料金所だけでなく、サービスに加盟している街中のドライブスルーや駐車場、ガソリンスタンド、EV充電スタンドでの支払いに利用できるサービス、『ETCX』(イーティーシーエックス)の会員登録申込み受付を開始した。



『ETCX』とは 2003年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」のなかで示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性向上を図る」という方針に基づき、有志企業とともにETC多目的利用サービスの実現に向けて検討が進められてきたサービス。

2017年以降、本格的な事業化に向けて、駐車場やフェリー乗船場、ファーストフードのドライブスルー店舗などで、複数の試行運用が積み重ねられてきた。

『ETCX』ってどこがやっているの?

サービスの主体であるETCソリューションズ株式会社とは、スピーディーかつ安全な決済システムを持つソニーペイメントサービス株式会社、安定した高いシステム構築・運営技術を持つ株式会社メイテツコム、高度なETC周辺機器開発能力を持つ沖電気工業株式会社の3社が共同で2020年10月に設立したもので、これに加えて中日本高速道路株式会社や三菱プレシジョン株式会社、株式会社オリエントコーポレーションと「ETCX運営協議会」を組成し、各社が協力してサービスを提供していく。

『ETCX』の特長って?

ETCカードを車載器に挿入して利用するのは高速道路の料金収受と同じ。

『ETCX』はETCカードとクレジットカードを用いて、あらかじめ『ETCX』に会員登録を行なったのち、会員登録時に利用したETCカードを車載器に挿入することで、ETCX加盟店の施設で自動車に乗ったまま決済サービスを利用することができる。自動車に乗ったまま決済が完了するため、他の決済手段にはない以下の点が特徴だ。



1)料金支払・精算時に現金、クレジットカード等の受け渡しやスマートフォンの操作などが一切不要

2)無線通信を利用したタッチレス決済で、接触機会の低減による感染症予防対策の実現

3)車載器情報(車種・車番・車長などの一部の車検証情報)を利活用したソリューションの提供(具体的にはフェリーの乗船手続きの簡略化など)



民間への広範な普及を目的としているため、高速道路で従来利用されている“ノンストップ走行”前提の仕組みではなく、“一旦停止”を前提とした仕組み(ネットワーク型ETC)を採用している。これは加盟店側の導入コスト削減のためにアンテナ性能が従来のETCよりも落としてあるためだという。

2021年4月28日現在で公表されているサービス導入事業者は2か所。新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り線)のピットストップSUZUKAのドライブスルーにて、4月29日(木・祝)より料金支払が可能になるほか(詳細は中日本高速道路株式会社のHPで確認のこと)、7月1日(木)より静岡県内の伊豆中央道と修善寺道路の各料金所において有料道路では日本初となるサービスが開始される予定。サービス開始にあわせ、伊豆中央道と修善寺道路でETCXを使えば使うほど利用料金がお得になる、新しい割引制度の導入が予定だという(詳細は静岡県道路公社のHPで確認のこと)。



ETCソリューションズの中村英彦社長によると「3年以内に100か所以上で利用可能にし、10万人以上の会員登録を目指したい」という。「その先は、現在、4000万人と言われるETC個人会員のうちの1/4の1000万人に利用してもらいたいという希望はあるが、そうなるとサービス利用可能な加盟店を1万店にしないとならない」とも。



なお、高速道路会社が提供主体となるETCとは違い、ETCXの提供主体はETCソリューションズとなる。

◇『ETCX』会員登録方法

左記の会員登録サイトで会員規約などをご確認のうえ、お申し込みください。



会員登録サイト

URL: https://etcx.jp

会員規約に同意していただける方

会員登録サイト

URL: https://etcx.jp

※2021年4月28日現在、登録できないカードがあります。

登録可能なカード一覧は以下のサイトでご確認ください。

登録可能なクレジットカードを所持または新しくご入会のうえ、

クレジットカードに付帯するETCカード番号を登録可能な方

ETC車載器またはETC2.0対応型の車載器を搭載している車両を

所有または利用可能な方

○住所、氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス

○クレジットカード番号とその有効期限

○クレジットカードに付帯するETCカード番号とその有効期限

情報提供元:MotorFan
記事名:「 乗っている車が、街なかでもおサイフ代わりになる!? 注目の新サービスが会員登録開始!!