吾輩はスズキ・ジムニーである。1986年の生まれで、型式はM-JA71Cだ。金属のルーフもエアコンもない、切替え式のパートタイムの四輪駆動車である。錆も進み、あちこちが凹んでいるので、ゆっくりと余生を送ろうとしていたが、週に1回、アウトドアに出掛けることとなる。今回はスウェーデントーチ(スウェディシュトーチ)に挑戦だ。

TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

今回はスウェーデントーチ(スウェディシュトーチ)に挑戦だ。揺らめく炎とパチパチと薪の燃える音。そう言えば、南の島のリゾートホテルにあるトーチ。あれはとってもエキゾチックだ。



スウェーデントーチは前に挑戦したことがある。あちこちで紹介されているような「炎が豪快に燃え上がる」など、とても吾がチームでは無理で、炭を燃やしているように地味な燃焼に終わってしまった。それでもスウェーデントーチは火力が安定しており、熱量もあるので、調理には向いていることは確認ができた。それなら薪を横に置くタイプの焚き火台に合わせ、横置きのスウェーデントーチを試してみよう。フランスのクリスマスケーキ、「ブッシュ・ド・ノエル」だ。

丸太を適当な長さにチェーンソーで切る。刃の向きやキックバックに注意を払う。保護眼鏡やグローブは最低限必要だ。

チェーンソーオイルも忘れずに。

材料は3年ほど放置しておいたヒバ(檜葉)とゆず。スウェーデントーチは、大きいと何時間も燃え続けるので、小さめに作る必要がある。燃焼時間を2時間から3時間を目安に、細めの丸太を選び、チェーンソーで切れ込みを入れた。のこぎりでは刃が薄すぎるので、空気の流入を確保できない。チェーンソーは見た目も恐ろしげだが、実際に恐ろしいので、防塵眼鏡、グローブは最低でも用意する。イヤーマフもチェーンソーを使う時はあるといい。



吾輩のチームのチェーンソーは、2サイクルエンジンで混合ガソリンを使う。ガソリンに2サイクルオイルを混ぜて燃焼とエンジン内の潤滑を行なう。チェーンソーの場合はその他に刃を潤滑させるためのチェーンソーオイルがいる。

丸太に切れ目を入れる。太い丸太は安定させるために、地面に穴を掘り、丸太の下の部分を埋めてからチェーンソーを使う。
今回は合板を木ねじで留め安定させる。

危険防止のため、丸太に切れ込みを入れるには、丸太は地面を掘り埋めて固定する。今回は丸太を合板に木ねじで留め、固定して切り込みを入れた。木ねじは最後まで締め込まず、残して地面へスパイクの役目もさせた。チェーンソーの扱いには充分注意して、知識豊富な経験者のアドバイスを受けた上で使用することが大切だ。

出来上がり。チェーンソーのおがくずを火口として使う。

着火は乾いた小枝、チェーンソーの切りくずと着火剤を利用した。前回と同様にやはり着火には苦労する。炎は上に向かうが、燃える方向が下なので、これは仕方がない。もっともたやすい着火方法はガストーチを使うのが良さそうだ。

焚き火シートはペグで留めておく。

丸太の切りくずを火口とし、小枝、着火剤を使い、丸太に火を移す。

焚き火台の下には安全と自然保護のため、焚き火シートを使い、ペグで留めておく。火の回りが悪い時は、丸太を回転させ、燃焼していない部分を上にすると火力が増す。この方法で火力調整もすることが可能である。

切り込み面を下にすると丸太は早く燃焼し、また火力も増す。

結果、横方向に長く熱源があるので、ガスやガソリンのツーバーナーを使っているようで、点の熱源よりも調理はしやすい。スキレットと網を使ったり、メスティンで炊飯、その横でコッヘルで煮魚、焼き肉等も楽しめそうだ。



結果、横置きタイプは3時間ほどの燃焼時間であった。小型のスウェーデントーチのテストは次の機会に持ち越しになった。

ダイソーで見かけた便利グッズ。網がずれてしまうのを防止できる。「網がずれて食材が火の中へ」そんな経験者はぜひ。

さぁ、食事が済めば焚き火での余興である。「ブッシュ・ド・ノエル」になるには、炎にデコレーションが必要だ。そこで「焚き火にポ〜ンと入れるだけ!魔法のような虹色炎」アートファイアー!という物を用意。ひと袋で30分ほど楽しめる。

火を使うので消火用に水を用意。

ゆっくりと流れる時間と彩の炎。やはりこれを使うには、ソロではなく、素敵な人と夜を過ごす時間が良さそうだ。

「焚き火にポーンと入れるだけ 魔法のような虹色炎!」アートファイアー。

ー吾輩はスズキ・ジムニーである。型式はM-JA71C。名前はまだない。ー



ランチは、いろいろなソーセージを!

すっかりハムやソーセージに魅了されてしまい、今回は業務スーパーで物色。「ロングウインナー」、「ボロニアソーセージ」、「こだわり生フランク」など。

「ロングウインナー」は長さが約20cm。スモークが効いている。ホットドックに良さそうだ。

「ボロニアソーセージ」は豪快に丸ごと焼いてみたが、途中から切って焼いた方が良いと心変わりする。

「こだわり生フランク」は半分に切って焼く。イギリスのアウトドアマンがよくやる手法だ。ドイツは焼くよりも茹でる調理が多い。

スープジャーで持参したコールスローを添える。

See you next week!

情報提供元:MotorFan
記事名:「 スウェーデントーチに挑戦!3年放置したヒバとゆずの丸太にチェンソーで切れ目を入れる 【スズキ・ジムニーでアウトドアへ 】