フォルクスワーゲン・ボーラとアルファスパイダーの2台持ちを経験済みの大音安弘さんがが選んだ「理想の2台持ち」は、セダンとオープンカー。実用車と遊びクルマという、カーライフを満喫できる組み合わせである。



TEXT●大音安弘(OTO Yasuhiro)

機動性の良いサイズに4WDの組み合わせは無敵なアウディA3セダン

私にとって理想とする組み合わせは、セダンとオープンカーの2台持ち。そう断言するには、理由がある。実は、フォルクスワーゲン・ボーラ(セダン)とアルファスパイダー(オープン)の2台体制を長らく維持していたことがあるからだ。



いうまでもなくセダンは、活躍のシーンを選ばないし、人や荷物もしっかりと運ぶことが出来る。まさにオールマイティな存在だ。その一方で、遊び心となるとやや弱い。そこをカバーしてくれるのが、オープンカーというわけ。ルーフを取り払うことで得られる開放感は、格別。四季の移ろいを肌で感じられるし、美しい景色もパノラマで楽しめる。だからこそ私は、カーライフを満喫できるベストな組み合わせだと思っているのだ。



確かに、マルチで車種選択も多いSUVは魅力的である。しかし、仕事柄、移動にクルマを使うことも多いので、駐車場探しに悩みたくない。そうすると、必然的に全高1550mm以下のクルマをチョイスしたくなるのだ。



そんな私のセダンチョイスは、「アウディA3セダン」。しかもクワトロ限定だ。

アウディA3セダン

機動性の良い小型セダンに4WDの組み合わせは、何処に出かけるにも重宝する。しかも日本仕様だと、クワトロモデルには、1.8Lターボエンジン以上が組み合わされるので、スポーティな走りも期待できる。欲を言えば、S3セダンやRS3セダンを選びたい。ただA3セダンなら、比較的年式の新しい中古車でも現実的な価格のものも見つけられる点も良いところ。また標準車なら、維持費も抑えることが出来るだろう。メインとなるセダンには、良い子でいて欲しいのだ。

セダンを手堅い選択とすれば、その分、セカンドとなるオープンカーは自由度が増す。その上で、「ポルシェ・ボクスター(986型)」を選びたい。

ポルシェ・ボクスター(986型)。写真は後期型。

初代ボクスターは、最も手頃な価格で狙えるポルシェのひとつ。少しチープな香りもする極初期型は、100万円前後のクルマも見つけられる。まさに以前のFRポルシェを彷彿させる。ただ車齢は20年を軽く超えるから、トラブルフリーとはいかないだろう。それでも、格安ポルシェならば、仕方ないと笑って許せるはずだ。只のボロでは買う意味がないが、素性さえ悪くなければ、コツコツと自分の手で仕上げていくという楽しみ方もできる。



ドイツ車2台持ちとは面白みが薄いというご指摘もあるだろう。ただ手頃な輸入オープンスポーツは極めて少ない現実がある。国産ならば、まだ比較的手ごろなマツダ・ロードスター(NB)やトヨタMR-Sが面白いかも。ただせっかくの遊びクルマなのだから、いずれもMTには拘りたい。

マツダ・ロードスター(NB)
トヨタMR-S

自動車が100年に1度の変革期を迎える今、ピュアエンジンを楽しめる期間や環境にも我々が想像する以上に厳しい規制が生じるかもしれない。一見、非現実化なことと言えるかもしれないが、家族用クルマまで含めれば、2台持ちの人は意外と少なくないのではないか。あれこそ夢見るだけでなく、出来る範囲で、より楽しい選択をして頂きたいと思う。

『理想の2台持ち』は毎日更新です!



1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!

情報提供元:MotorFan
記事名:「 【理想の2台持ち|アウディA3セダン&ポルシェ・ボクスター】実用車と遊びクルマ、カーライフを満喫するならこの組み合わせ!(大音安弘)