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マツダの魂動デザイン、すべて憶えていますか? 読めますか?「靱」「勢」「雄」「跳」「越」「魁」どのクルマになったか?


「魂動~SOUL of MOTION」が世に出たのは2010年のこと。


以来、マツダ・デザインの哲学として、広く知れ渡ることになった。魂動デザインの10年を振り返る。

ちょうど10年前の2010年11月に開催されたロサンゼルス・モーターショーで「MAZDA 靱(SHINARI)がワールドプレミアされた。これが「魂動」の誕生である。魂動デザインを生み出した前田育男氏がマツダ・デザインのトップに就いたのがその前年の2009 年4月だった。日本のオーセンティックな美しさを表現するために前田氏が考えたのは、デザイン哲学をひと言で表現する言葉とその哲学を実際の形にしたオブジェ、そしてマツダの新しいデザインの方向性を世界に占めるビジョンモデルの3つだったという。

2010年、魂動デザインのスタートを飾ったのがSHINARI。下のハードモデルの傍らには前田氏の姿も。LAショーの前月にミラノで開催されたマツダデザインフォーラムがお披露目の会場だった。

言葉は「魂動(KODO)」となった。魂動が鼓動でないこと、英語での表記が「Soul of Motion」であることに深い意味が込められている。オブジェはいまでは「ご神体」と呼ばれる、野生動物が見せる一瞬の動きの強さや美しさを表現したチーター・オブジェとなった。そして、最初のビジョンモデルがSHINARI である。SHINARIは、広島のデザイン本部があるビルの1階にいまも置かれている。魂動デザインのキーワードは、「Less is More」であったり、「凛と艶と動」というように日本に古くある美意識に由来する。




過去10 年のマツダのコンセプト・モデルには2種類あることがわかる。デザインの方向性を見せるのが「ビジョン・モデル」、次のモデルのデザインのもととなるアイデアを形にしたのが、「商品コンセプト」である。SHINARIはもちろん前者である。

魂動デザインをまとった最初のモデルが初代CX-5 だった。そのコンセプトモデルが「勢(MI NAGI )」だった。このモデルからシグネチャーウィングが採用されていることがわかる。

同じ2011年に登場した雄(TAKERI)は、2012年にデビューしたMAZDA6(アテンザ)のもとになったコンセプトモデル。ちなみに商品コンセプトはすべてボディカラーがレッドである。

後のMAZDA2(デミオ) に繋がるコンセプトカー跳(HAZUMI)。「跳」という名称は、「コンパクトなボディから弾けるようにエネルギーを発散する」、「野生動物のように勢いよく跳躍する」といった意味を持つ。

2015 年の東京モーターショーでワールドプレミアされたRX-VISION。同年のモーターショーの話題を独り占めしたモデルだった。ロータリーを積む美しいスポーツカーに多くの人は魅了された。

魂動デザインが次のフェーズに入ることを示唆したのが、2015 年東京モーターショーで発表された「RX-VISION」と2017 年の「VISION COUPE」である。発表当時、RX-VISIONは、ロータリーエンジンを搭載するスポーツカーのコンセプトであることに注目が集まったが、前述のように、これは「ビジョン・モデル」だった。このふたつのビジョンモデルが指し示した方向性は、「余白(yohaku)」「反り(sori)」「移ろい(utsuroi)」といった言葉で表現された、いわば「光と影」のデザインである。ボディのサイドパネルからキャラクターラインを廃し、クルマが動いていく際の光の移ろいがあたかもクルマが生きているかのような美しさを表現したのが、この2台のビジョンモデルだった。その後に登場した新世代商品群のMAZDA3、CX-30、MX-30を見れば、魂動デザインの第2フェーズがここからスタートしていることがわかる。

2015 年の越(KOERU)は新しいクロスオーバーのコンセプト。北米で発売したフラッグシップSUV のCX-9に結実するコンセプトカーである。

2017年の同じく東京モーターショーでは、VISION COUPEがお披露目。こちらはエンジン縦置きのLargeアーキテクチャーを想定したモデルとしても注目された。この2台は多くのデザインアワードを獲得した。

VISION COUPEと同時に発表された魁(KAI)コンセプトは、新世代商品群の第一弾である現行MAZDA3のもとになったコンセプトカー。魂動フェーズ2だからボディサイドにキャラクターラインはない。

魂動デザインの「次」はどうなるか? 魂動デザインの生みの親であるデザイン・ブランドスタイル担当常務執行役員の前田氏は「魂動は、表現手法ではなく、哲学である。手法はアップデートしても哲学は変わらない」と言い続けている。




魂動の次も、魂動なのである。

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