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1986年式のスズキ・ジムニーに1984年製のカナディアンカヌーを積んで【スズキ・ジムニー(JA71型)でアウトドアへ 】


今日は愛車スズキ・ジムニーにカナディアンカヌーを積んで出かけてみる。重さ20kg以下、ジムニーにも詰めるカナディアンカヌーだ。そして今日のランチは、スペイン料理のアヒージョにチャレンジだ。




TEXT &PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

アウトドアブームでキャンプ場はどこも込んではいるのだが、今日もお気に入りの場所を独占。「今日は風が出るよ!」と「ホテルはつかり荘」のお母さんは今日も元気だ。

晩秋が好きだ。紅葉を見上げれば、極彩色に染められた光が僕の目に届く。足元は落ち葉に埋め尽くされ、何十年も掛かって織り上げられたペルシャの絨毯のようである。冷たい風が吹くたびに落葉し、静止画のように見えていた景色が、秋だけは僕の息づかいと同じになる。


 


いつか撮りたいと思っている写真がある。晩秋、湖を埋め尽くす落ち葉。その湖面に舟を浮かべ、カメラを構える。静寂の中、僕は秋の鼓動と一体となりシャッターを切る。

そんな思いもあって数年前、僕はあるカヌー工房にいた。カナディアンカヌーを手作りするつもりだった。そこにはカヌーを作る教室もあり、カヌーのキットも数種類用意されていた。週末を利用して通って来る人達も多く、彼らの制作途中のカヌーも見ることができた。カヌー製作に掛かる30日から40日の工程が一目でわかり、丁重に説明もしていただいた。


 


その後、クルマや舟、飛行機にも精通した友人の許から、僕の所に、「クレッパー」というドイツ製の組み立て式のカヤック「ファルトボート」がやって来ることになる。船体に布を被せるカヤックだ。カヤックのロールスロイスと呼ばれているクレッパーは、長さが5mを超え、重さも組み上げると30kgでは済まないものだった。また、どうしてもエンジン付きのボートが欲しくなり、小さなゾディアックタイプのゴムボートを手に入れた。安定は抜群だが、エンジンを含めるとやはり40kgは超える。どちらもクルマへの載せ降ろしはひとりではかなり辛い重さだ。

木製パドル(オール)をまとめて留める。使用しているものはOGC バンジーループ ボール。長い物をまとめておくのに便利。くるっとゴムを回してボールにゴムを引っ掛けるだけ。

この木製のカナディアンカヌーの重量は20kgにも満たない。ひとりでスズキジムニーのルーフに積める。組み立ても要らずあっという間に湖上へアクセス可能である。スズキ・ジムニーよりも船体は長いのだが、前後ともオーバーするのは30cm未満なので、法律で決まっている赤い布を装着する必要がない。ソフトトップの僕のジムニーはルーフキャリアも必要なく、直に搭載して固定できる。

出港の準備。カヌーのフロアに民族調のカーペットを敷いてみる。ベニスのゴンドラに習うなら深紅だが、その場合はカヌーをピアノブラックに塗る必要があるね。

前回はこの入り江にファルトボートのクレッパーを入れ込んだが、今回は湖を縦断する。奥に霊峰富士。

小さな入り江を見つけたので、上陸を試みるが垂直の溶岩に阻まれる。溶岩の割れ方で急速に冷えたのか、それともゆっくりと冷えていったのかがわかるのだそうだ。

パドルから落ちた水滴が波紋を作る。まるで湖面の小宇宙。高速シャッターで瞬間を止める。

何事もなく縦断は成功。ジムニーの待つ出発点へ戻りランチの準備。

劣化した部分をサンダーで削り落とし、クリアー塗料を噴く。

このカナディアンカヌーは、1918年から続く木造を得意とする造船所が、1984年にカナディアンカヌーの製作を始めた際の、最初の1艇だ。材料も技術も最高のものがつぎ込まれているという。船体はしっかりしているので修復の必要はなく、艶を出すことにした。オーナーの歴史や舟のオリジナルを残しながら、1週間ほど掛けて、丁重に手を加えた。船体中央部にあるストライプも、控えめながら当時と同じように浮き出て見えていると思う。

帰りに山中湖へ立ち寄る。気温はどのくらいだろう。次の日は富士五湖周辺は氷点下まで落ち込む。ヒーター全開で帰路につく。

1986年のスズキ・ジムニーに1984年のカナディアンカヌー。このカナディアンにサイドフロートを装着し、帆も新たに装着して猪苗代湖の縦断ができるかもしれない。




秋の夜長、ストーブに手をかざしながら夜な夜な構想を膨らませている。

船と言えばスペインの無敵艦隊。スペイン料理のアヒージョにチャレンジ。オリーブオイルもスペイン産をゲット。ニンニク風味のオリーブオイルをフランスパンで楽しもう。

茹でた海老に塩、胡椒、オリーブオイルを入れて馴染ませる。オリーブオイルに塩は直接入れない。

ニンニクは2mmの厚さにスライス。ナイフの腹を当てて押し潰してもよい。そのほうが男の料理感はアップする。

ベーコンはサイコロ状にカット。

冷凍のパプリカが目についたので購入。正直これはミス。解凍すると水分が出てしまいキッチンタオルで何度も水分を抜くことになる。

ブロッコリーも冷凍のものを用意した。茹でてありカットされているのでこちらは扱いやすい。

スキレットに、オリーブオイル、ニンニク、輪切りの唐辛子を入れて加熱。

食材をすべて入れ、レモンを適宜振りかける。

オレガノはあまり使う機会がないので使ってみる。

乾燥されたパセリを入れる。グリーンを添えると食欲も増す。

シーズニングパウダー (チリガーリック味)を試しに入れてみる。フライドポテトやポップコーンの味変用。

2〜3分ほど蓋をして火を通す。僕は同じ形のスキレットを2個使っている。重みがあるのでこのように蓋にすることで、小さなダッチオーブンとして使うことができる。

さぁ出来上がり。「あれ?重要な食材を忘れているでしょ!」と、お気づきの方もいるかしら? 自宅のテーブルの上から持ってくるのを忘れてしまった。ひとりだと色々なミスがある。まぁそれでも良いではないか。

本日の忘れ物。マッシュルーム。食材は前日にまとめて冷蔵庫に入れておくのだが、缶詰は除外していた。毎回何かしら忘れている。新たに「本日の忘れ物」コーナーを新設の可能性もあり。

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