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帝人:バイオ由来のパラ系アラミド繊維の生産技術を開発


帝人グループでアラミド事業を展開するテイジン・アラミドB.V.(オランダ)は、パートナー企業との共同により、バイオ由来の原料を使用したパラ系アラミド繊維「トワロン」の生産技術を開発した。

 軽量で優れた強度や耐久性を持つパラ系アラミド繊維「トワロン」は、自動車、航空用コンテナ、防護服など幅広い用途で使用されており、グローバル市場において確固たる地位を築いているが、従来、生産には石油由来原料が使用されており、バイオ由来原料による生産技術は存在しなかった。そこでテイジン・アラミドは、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境に配慮した原料による生産を目指すこととし、ベンゼン、トルエン、キシレンといったBTX製品を製造するBioBTX社(オランダ・フローニンゲン市)およびSyncom社(オランダ・ フローニンゲン市)とともに、2018 年よりバイオ由来原料を使用した「トワロン」の生産技術について検討を進めていた。




 その結果、使用済みの植物油脂由来の成分を使用し、原料の 92%がバイオ由来である「トワロン」のパイロット生産に成功した。これは、石油由来原料を使用した従来の「トワロン」が持つ軽量、高強度などの特性を保有しており、一方「トワロン」の製造プロセスにおけるCO2排出量を、従来に比べて大幅に削減できることも確認された。これを受けてテイジン・アラミドは、このバイオ由来原料を使用した「トワロン」の本格生産に向け、今後さらに研究開発を推進していく。




 この技術については、11月17日にオランダ・エメン市で開催されたバイオ由来ポリマーに関するウェビナー「Chemport Connect - Biobased &Circular Polymers」で発表している。

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