マツダの新世代商品群(第7世代)の第一弾として2019年5月に国内販売がスタートしたMAZDA3。前型モデルは国内ではアクセラというモデル名だったが、グローバルで共通のモデル名「MAZDA3」となったモデルだ。新世代商品群で革新的燃焼技術のSKYACTIV-Xエンジンも搭載するMAZDA3。その販売データを見ていこう。
まずはマツダにおけるMAZDA3の立ち位置だ。
車種別国内生産台数ではCX-5に次いで2番目に多い18%がMAZDA3となっている。
(データは2020年3月期・2019年4月〜2020年3月)
次に生産地域だ。
MAZDA3は
国内工場(防府工場)
メキシコ工場(マツダメヒコビークルオペレーション)
タイ工場(オートアライアンス)
ベトナム工場(タコマツダオートモービルマニュファクチャリングカンパニー)
中国工場(長安マツダ汽車有限公司)
で生産されている。
自販連のデータをグラフ化してみた。
MAZDA3が2019年5月に販売開始されてからもっとも売れたのは2019年9月の7533台。2020年3月に3480台と調子が上がってきたところでコロナ禍に巻き込まれてしまった。
2019年の平均月販台数は3083台
2020年の平均月販台数は1679台
となっている。
北米はどうだろう?
北米では前型と同じようにはなかなか売れていない。これは車両価格が前型より高価格帯へ移行したことが要因だ。
2019年の平均月販台数は3898台
2020年の平均月販台数は27739台
となっている。
このグラフによれば、販売開始から20年9月までの累計販売台数は
日本:4万台
北米:11万6000台
欧州:5万3000台
中国:6万8000台
その他:5万2000台
となっている。トータルは32万9000台だ。
MAZDA3の真価が問われるのは、2021年。コロナ禍の影響がある程度収まってから、ということになるだろう。
もっとも興味深いデータがこれだ。
販売開始から20年9月までとKYACTIV-X発売後から20年9月までデータを見ると、SKYACTIV-Gを選ぶユーザーの割合に変化は見られない。SKYACTIV-G以外(つまりXとD1.8)の割合はいずれも31%だ。
SKYACTIV-DとSKYACTIV-Xの比率は販売台数の推移から推測すると、ほぼ拮抗しているのではないだろうか? 今回の商品改良によってこの数値がどう動くのか興味深い。