「なんでこんないいクルマが日本で普通に買えないんだ!?」



そのブランドのファンや関係者ならずとも、そう憤慨したくなるような日本未導入モデルは、グローバル化がこれだけ進んだ今なお、数え切れないほど存在する。



そんな、日本市場でも売れるorクルマ好きに喜ばれそうなのになぜか日本では正規販売されていないクルマの魅力を紹介し、メーカーに日本導入のラブコールを送る当企画。今回は、ダイハツがインドネシアで販売している3列7人乗りのFRコンパクトSUV「テリオス」を紹介したい。



TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●ダイハツ工業

1997年に発売された初代ダイハツ・テリオス。写真は軽自動車のテリオスキッド

「テリオス」という車名自体は、日本でも初代の登録車が1997年から2006年まで、軽自動車の「テリオスキッド」が規格変更後の1998年から2012年まで販売されていたため、記憶に新しい読者は多いことだろう。

2006年1月に日本で発売されたダイハツ・ビーゴ
2007年1月にインドネシアで発売された二代目ダイハツ・テリオス3列7人乗り仕様のエクステリア
二代目ダイハツ・テリオス3列7人乗り仕様のインテリア

なお、現在の主力市場であるインドネシアでは、初代テリオスはフロントマスクなどを変更し1999年7月より「タルーナ」として販売されていたが、2007年1月からは日本における「ビーゴ」を「テリオス」として発売。こちらは日本のビーゴと同様の2列5人乗りに加え、ロングボディの3列7人乗り仕様も用意されていた。

【ダイハツ・テリオス】全長×全幅×全高:4435×1695×1705mm、ホイールベース:2685mm、トレッド前/後:1445/1460mm

現行三代目ダイハツ・テリオスの3列シート

2017年11月、約11年ぶりにフルモデルチェンジし三代目となったテリオスは、FRコンパクトMPV「セニア」のプラットフォームをベースとし、走りのポテンシャルを全面的に底上げしつつ、3列7人乗り仕様に一本化。ほぼ従来のボディサイズを維持しながら、室内長を170mm、1列目と2列目の間隔を45mm、荷室長を150mm拡大し、インドネシアでニーズの強いガロンボトル4本の収納を可能とするなど、居住性と積載能力を大幅にアップした。

現行三代目ダイハツ・テリオスの運転席まわり

2018年8月に追加された「カスタム」のエクステリア

そして、内外装を一新し、従来のSUVらしい落ち着いたデザインから、エッジの立ったキャラクターラインが目を引くクロスオーバースタイルに宗旨替え。2018年8月にはボディ同色のロアスカートやオーバーフェンダーを装着した「カスタム」を追加することで、スポーティなイメージをさらに強めている。



また、ASEAN向け次世代エンジンの2NR-VE型1.5L直4エンジンを新たに搭載し、燃費を約25%改善した。トランスミッションは5速MTと4速ATの2種類だ。

ホンダBR-V
三菱エクスパンダー
スズキXL7

こうした3列7人乗りのコンパクトSUVはインドネシアに多く、現在は日本のメーカーだけでもホンダBR-V、三菱エクスパンダー、スズキXL7が競合車として立ちはだかっている。



だがテリオスには、競合車にはない大きな特徴がある。それは、駆動方式がFRということだ。無論「FR=ハンドリングが良い」とは限らないのだが、ダイハツが主張する走破性の高さに加え、前後重量バランスや、「アクセルで曲げる」感覚を味わえるという面で、FFの競合車より有利なのは間違いないだろう。



そして今、このような5ナンバーサイズの3列7人乗りSUVは、日本市場には存在しない。それだけに潜在ニーズは未知数だが、いち早く日本導入を果たしてくれることを、ダイハツに心から期待したい!

■ダイハツ・テリオスR(FR)*インドネシア仕様

全長×全幅×全高:4435×1695×1705mm

ホイールベース:2685mm

車両重量:1270kg

エンジン形式:直列4気筒DOHC

総排気量:1496cc

最高出力:76kW(104ps)/6000rpm

最大トルク:136Nm/4200rpm

トランスミッション:4速AT

サスペンション形式 前/後:マクファーソンストラット/5リンクリジッド

ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ドラム

タイヤサイズ 前後:215/60R17

乗車定員:7名

車両価格:2億5450万ルピア(約180万円)
現行三代目ダイハツ・テリオス

情報提供元:MotorFan
記事名:「 ダイハツ・テリオス | 日本名ビーゴをベースとした二代目ロングボディのサイズを維持しつつ居住性と積載能力を大幅アップ