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トヨタ新型ハリアーのエンジン2種をご紹介 A25A-FXSとM20A-FKS、ともに超高効率の新世代エンジン


トヨタ新型ハリアーが発表された。搭載されるエンジンは(ひとまず)2種。ガソリン仕様のハイブリッドおよびエンジン車である。それぞれのエンジンの特徴を紹介しよう。

 TNGAという言葉を聞いたことがあるかもしれない。トヨタの新しいクルマの仕立て方を示した指針のようなものである。従来はプラットフォームというとボディ関連にとどまることが大半だったが、ここ最近ではトヨタに限らず各社が「モジュール設計」という思想のもの、エンジン/トランスミッション、ボディ/シャシー、セーフティデバイス/システム、電装関連など、多岐にわたって基幹設計/個別設計を上手に組み合わせて最大効率を図っている。




 TNGAにおいてもエンジン設計にその手法が遺憾なく発揮されていて、ダイナミックフォースエンジンシリーズとして新世代高効率機関が生み出された。新型ハリアーに搭載されている2種のエンジンも、もちろんそのシリーズの一員である。

ガソリン仕様に搭載されるエンジン

■ M20A-FKS


シリンダー配列 直列4気筒


排気量 1986cc


内径×行程 80.5mm×97.6mm


圧縮比 13.0


最高出力 126kW(171PS)/6600rpm


最大トルク 207kW(21.1kgf・m)/4800rpm


給気方式 NA


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI+PFI


VVT/VVL In/×

【M20A-FKS】


 TNGAエンジンは、ボア×ストロークを最適化した大・中・小のシリンダーを気筒数によって組み合わせるモジュラー化を図り、シリンダーブロックの治具位置を共通化。エンジンの機種数を40%削減すると同時に生産合理化を図る。その思想による新機種群「ダイナミックフォースエンジンシリーズ」は、タンブル流を強化することによる急速燃焼の促進と最大熱効率の向上を目的とし、吸気ポートのストレート配置、小径ボア構造によるロングストローク設計、直噴+ポート噴射の併用などが共通項として挙げられる。




 M20AはTNGAエンジン第二弾にあたり、ヤリスに搭載されるM15Aはその3気筒版である。両機種ともに高圧縮比+NAミラーサイクルのFKS型とFXE型が用意され、前者は通常のエンジン車、後者はハイブリッド車に搭載される。

ハイブリッド仕様に搭載されるエンジン

■ A25A-FXS


シリンダー配列 直列4気筒


排気量 2487cc


内径×行程 87.5mm×103.4mm


圧縮比 13.0


最高出力 131kW(178PS)/5700rpm


最大トルク 221kW(22.5kgf・m)/3600-5200rpm


給気方式 NA


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI+PFI


VVT/VVL In/×

【A25A-FXS】


 TNGAエンジンの第一弾で、2017年に新型カムリに搭載された2.5ℓの4気筒。エンジン型式の振り方も新世代となっている。




 先代に当たるAR系列からの最大の変更点は、冷却損失の低減を図ったロングストローク化と、高速燃焼のための吸気系の再構築。前者についてはストローク/ボア比は1.08から1.18へ大きく拡大、後者については吸気を気筒内に直線的に導いて高タンブル流を促進するため、バルブ挟み角を31度から41度に大きく広げ、タンブル比を3近くまで大きく採った設計とした。吸気ポート角度を攻めるべくレーザークラッドバルブシートを用いたのもトピックである。




 高タンブルは噴霧自由度の高いマルチホール直噴インジェクターとの組み合わせ(ポート噴射併用)で高速燃焼とし、高い排ガス性能を実現。TNGAによってエンジンルームの再構築も実現したことから、高い掃気効率を図れるロングテールの排気マニフォールドも実装、触媒後から分流したEGR配管を吸気系に戻している。

レーザークラッドバルブシートを用いることでスロート部の設計自由度が拡大、燃焼室へ続く直線的な吸気ポートを実現した。

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