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新エンジン「SKYACTIV-X」を搭載するマツダ・CX-30に試乗、その真価を探る。


2020年1月にマツダ・CX-30のラインナップに「SKYACTIV-X」搭載車が追加された。世界初の燃焼技術を用いて、ガソリンエンジンの軽快さと滑らかさ、ディーゼルエンジンの力強さを兼ね備えたというが……実際に街中を走ってみて新エンジンの真価を探ってきた。




REPORT:ニューモデル速報編集部

 SUVが売れ筋ということもあって、国産メーカーはもちろん、海外メーカーからも様々な車種が販売されている。マツダも例に漏れず、国内では「CX-8」「CX-5」「CX-3」と大中小のスリーサイズを展開していたが、19年9月に新たな基幹車種としてコンパクトクロスオーバーSUV「CX-30」を発売した。




 発売当初は、2.0L直4のガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と1.8L直4ターボのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の2種類だった。しかし、すでに販売されていたマツダ3で話題となっていた新エンジン「SKYACTIV-X」がCX-30にも搭載されることがアナウンスされており、20年1月に「SKYACTIV-X」搭載車の販売がスタートした。

SKYACTIV-G:●156ps/6000rpm ●20.3kgm/4000rpm ●16.2km/L(WLTCモード<最良値>)
SKYACTIVーD:●116ps/4000rpm ●27.5kgm/1600〜2600rpm ●19.2km/L(WLTCモード<最良値>)


 とはいえ、「SKYACTIV-X」搭載車の価格は329万4500円〜と、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの最上級グレード「L Package」(ガソリン:279万4000円〜、ディーゼル:306万9000円〜)と比べても高い。果たして、その差を埋めるほどの魅力が「SKYACTIV-X」にあるのかが気になるところだ。

◼️アクセルに対する瞬発力が違う

 そんな新エンジンを搭載したCX-30に乗ってみると、エンジンを始動した瞬間から特徴が感じられる。圧縮比が“15”とディーゼルエンジンと同等のため、「プルッ」と振動が目立つ。アイドリング〜クリープは従来のガソリンエンジンと同様に火花点火だが、少しでもアクセルを踏めば圧縮着火へと切り替わる。火花点火よりも一気に燃え広がるうえに、常に大量の空気を吸い込んでいるから、スロットルバルブが開いてから空気が増えていくガソリンエンジンよりも低速域でのトルクが大きく、市街地での走行なら2000rpmほどでも十分。

SKYACTIV-X:●180ps/6000rpm ●22.8kgm/3000rpm ●17.0km/L(WLTCモード<最良値>)

 この力強さをディーゼルエンジンではターボを使うことで引き出しているが、ターボラグによってワンテンポ加速が遅れるシーンもある。一方、「SKYACTIV-X」はエンジン駆動のルーツ式スーパーチャージャーを採用することで低回転域から素早くトルクを引き出す。

 また、高回転の伸びの良さも「SKYACTIV-X」の特徴だ。4000rpmを超えるとパワーはスルスルと伸び、ATがシフトアップする6500rpmまで淀みなく吹け上がる。燃費は厳密には測れなかったが、感触としては15km/L前後は走りそう。ガソリンエンジンが12km/Lほどだったから、ハイオクガソリンを使う約25%は燃費が向上していると思う。


 トルク応答の速さと高回転の伸びの良さ、そして低燃費。これら3点が「SKYACTIV-X」の美点だ。CX-30のラインナップ中では割高に見えるが、欧州の競合も含めれば、決して高くはない。

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