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世にも珍しいピアッツァネロのドリフト仕様を捕獲!!


イスズといえばトラックが有名だけど、90年代までは乗用車も生産していた。代表的なモデルがジェミニ、そしてこのピアッツァだ。「リトラでハッチなFR車がほしくて」と購入をきめたこのオーナー、ノーマルエンジンではほとんど走行せずに“ドリフトするため”とRB20DETを載せちゃったのです!

オーナーは茨城在住の高橋慶佑くん(24才)。ドリフトをはじめたのは1年くらいまえ。秘密の場所で定常円や8の字、南千葉にも行った。デフは純正2ピニ(たぶん)を組んでいる。

 古今東西あらゆるFR車を取材してきたドリフト天国だけど、ピアッツァが誌面に登場するのは初だと思う(2代目のFFピアッツァは読者投稿で掲載したような…)。イスズだとジェミニならは20年まえにラピッドの平岡くんが乗ってブイブイ言わせてたけど、ピアッツァ、しかもエンジンがRB20だなんて、世の中なにが起きるかわからない。長生きするもんですな〜。



走行後にパドックに戻るとRBエンジン車のドリフターが集まってきた。エンジンを載せるには、オイルパンを作って、ペラシャを作って、配線配管。サスメンバーはピアッツァで、マウントを作り直している。ボディ側はほぼ無加工だ。インタークーラーはエボ純正。パイピングはアルミ溶接ができないため、スチールで自作。

 撮影場所は筑波ジムカーナ場(踏みっぱ走行会)。「そんなにドリフトに自信がないので、恥ずかしいですね。思いっきりアウェイじゃないっすかぁ」なんておどおどしていた高橋くん、いちど走行したらR32などRBエンジン乗り数人に囲まれて「エンジンルーム見せてください」「おわー! やっぱRBだよー!」「音がそうだと思った!」「すげー!」などなど矢継ぎ早に飛んでくる質問の回答に大忙し。困惑しつつもうれしそうだった。


 それを見てて、ドリフトってテクニックだけじゃなく、メイキングで目立てたり、それがもとで知らないひとともコミュニケーションできるんだなーとちょっと感動したのでありました。

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