2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞!
【新型車実車レポート】先進のスタイル・走り・安全性は実際どう? 【第3弾/最終回】


SUBARU/LEVORG
スバル/レヴォーグ


シリーズを通して同じスペックのエンジンを搭載しているにもかかわらずGT系とは一線を画す走りを見せるSTI Sport。内外装にはSTI Sport専用に用意された装備を身につけ、ドライバーのスポーツマインドを駆り立てる。レヴォーグ最上級モデル、その魅力をチェックだ!
STIによる類い希なるパフォーマンスが堪能できるレヴォーグ最上級モデル!
SUBARU スバル レヴォーグ 新型 STI 試乗 走り スポーツ

「キャラ変」が楽しめるSTI Sportの走り
コロナ禍の中でも新型車が豊作だった2020年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、モデルチェンジして間もないレヴォーグだった。

それほど高く評価されたわけだし、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)だけでなく、1.8LのDITエンジンや電子制御ダンパー、デュアルピニオン式のパワーステアリングなど、新しい初めてのものがいくつも与えられているので、はたしてどんなクルマなのか気になっている人も少なくないことだろう。

走り出すと、まずはリニアな加速フィールが心地よい。小径ターボチャージャーの採用と、それを使い切れるよう排気量を拡大したことで、アクセルレスポンスがよく、低回転からしっかりとトルクが立ち上がっていく。

フラットなトルク特性のエンジンとレシオカバレッジを拡大したリニアトロニックの相乗効果で、低い回転域を巧みに使いながらもストレスを感じさせることのない加速フィールを実現しており、いかにも効率のよさそうな印象を受ける。オートステップ変速も素早く、ダイレクト感もありCVTのネガを感じさせない。

「インディビジュアル」を含む5段階のドライブモードを変えると、同じクルマで走りが大きく変化する「キャラ変」もポイントで、それぞれ走りの性格がわかりやすく変わる。

「S+」モードを選ぶと瞬発力が向上し、足まわりがひきしまってステアリングの手応えも増すなど、より走りに特化した設定となるのに対し、「S」モードは「S+」モードほど尖っておらず、ほどよくスポーティな感覚を日常的にも楽しめそうな乗り味となる。

一方で「コンフォート」モードを選ぶと、しなやかに足まわりが動いて衝撃を吸収し、段差を通過した時の突き上げも気にならず、初代レヴォーグでは想像できなかったほど快適な乗り心地となる。ただソフトなだけでなく、振動が素早く収束しフラット感のある走りとなるのもよい。電制ダンパーを採用した最大の目的が、このコンフォートモードにあると開発責任者が述べていた意味がうかがいしれる。

初代オーナーも羨む絶妙なハンドリング
ハンドリングの仕上がりも上々だ。デュアルピニオン式となった電動パワステは、ギアレシオが従来の14.5から13.5へとクイックに変更されており、小さな舵角でも俊敏に回頭する。それでいてリアのスタビリティは極めて高く、ステアリングを切ったとおりノーズが軽やかに向きを変える感覚は、まるで後輪も操舵しているかのようだ。

ステアリングフィールもスッキリとしていて応答遅れが小さいのは、デュアルピニオン式を採用した恩恵に違いない。ロールもよく抑えられていて、切り返したときの揺れ戻し小さく、前後とも操舵に対して素直にクルマがついてくる印象で、動きに一体感がある。これにはねじれ剛性が44%も向上したという新しいSGPも効いているに違いない。

現状で持てる技術のすべてをつぎこんで作り込んだというだけあって、これまでのスバル車にないものを多々感じさせ、知れば知るほど初代オーナーがうらやみそうな仕上がりである。

低回転域から最大トルクの300Nmを発生する新開発1.8L BOXER 直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載。5つのパターンから選択できる「ドライブモードセレクト」により、走行シーンに合わせたキャラクターが楽しめる。

GT-Hはどう?
上質感と走りがバランス良く融合



STI Sportとの走りに関する違いではコンベンショナルなサスが与えられSIドライブが「I」と「S」の2モードの選択となる点と、GT系はタイヤ&ホイールが17インチとなる点。この差は小さくなく、乗り心地に関しては電子制御ダンパーのSTI Sportに比べ全体的に硬めの印象を受ける。

ただし進化したSGPやサスペンションジオメトリー、電動パワステなど本質的な部分は共通なので、17インチのGT系でもハンドリングは俊敏で一体感があり、コーナリング時にもタイヤの中心付近が接地していて、4輪でしっかり路面を捉える感覚があるのは同じ。アイサイトXは、レーンチェンジアシストの動きの滑らかさやストレスを感じさせない渋滞ハンズオフアシストの動作がとても印象的だった。

ハンズフリーパワーリアゲートや後席シートヒーターなどを標準装備したミドルグレードGT-H。

スタイルワゴン2021年2月号より


[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]

情報提供元:ドレナビ
記事名:「【新型車実車レポート】先進のスタイル・走り・安全性は実際どう? 改めて新型レヴォーグの魅力を探る【第3回最終回】