starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

西日本JRバスの3列独立シート・夜行バス「百万石ドリーム大阪号」で大阪・京都~金沢・富山間を楽々旅!



ざっくり、こんな記事

  • 百万石ドリーム大阪号は大阪・京都~金沢・富山を結ぶ夜行便
  • リクライニングと連動して座面も上がるクレイドルシートでゆったり快適
  • グランドリーム号はフリーWi-Fi&トイレ&カーテン付き


「百万石ドリーム大阪号」は3列独立シートの夜行便

今回乗車したのは、3列独立シートの夜行バス「百万石ドリーム大阪号」! 関西側はUSJ・大阪駅・千里ニュータウン・京都駅、北陸側は尼御前・北陸小松・松任海浜公園・金沢駅・富山駅に停車します。

百万石ドリームは、加賀百万石として名高い北陸の都市、金沢・富山を中心に運行する路線。大阪号のほかに、岡山・広島を走る広島号、仙台を走る政宗号があります。

百万石ドリーム大阪号
百万石ドリーム大阪号

乗車時にちょっと注意したいのが、バスの車体。百万石ドリームのバスの外側には、「百万石ドリーム」ではなく「グランドリーム」と書かれています。これは便名が「百万石ドリーム大阪号」ですが、車両は「グランドリーム号」が使用されているため。

グランドリーム号は走る路線や時間帯によって便名が変わります。例えば夜行便で東京~大阪間を走るときには「グランドリーム号」、名古屋発着便では「ドリームなごや号」、高知・松山と大阪を結ぶ便では「京阪神ドリーム高知号」「京阪神ドリーム松山号」など。また、昼行便として運行するときには、「グランドリーム号」から「グラン昼特急号」に便名が変わります。

バス側面には「Gran Dream」のロゴ。白地に金と銀のカラーリングが豪華
バス側面には「Gran Dream」のロゴ


グランドリーム号の車内はゆったりくつろぎ仕様

グランドリーム号は、ゆったりとくつろげるのが魅力です! その秘密を、まずは車内の様子からご紹介します。
シートタイプは3列独立で、全席プライベートカーテン付き、トイレ付きの車両。座席は3列×縦10列の全28席(2席分はトイレスペース)です。

百万石ドリーム3列シート車内2.JPG
グランドリーム号車内の様子 画像提供:西日本ジェイアールバス
トイレは車内中央の階段を下りていく形
トイレは車内中央の階段を下りていく形

グランドリーム号の特徴は、全席クレイドルシートを使用していること! クレイドルとは「ゆりかご」の意味で、その名の通りやさしく包み込まれるような座り心地を体験できます。
背もたれのリクライニングは約135度。さらにリクライニングを倒すと連動して座面も持ち上がる仕組みです。

通常の座席。この状態でも背もたれはゆったり
通常の座席。この状態でも背もたれはゆったり
リクライニングを倒すと、ここまで傾く!
リクライニングを倒すとここまで傾く!

足元には、フットレストとレッグレスト完備。こちらもリクライニングに連動して持ち上がり、足をしっかり支えてくれます。がっちりした作りで、バスの振動が響きにくいのも嬉しい!

足元。シート幅は約46.5cmと広々
足元。シート幅は約46.5cmと広々
フットレスト・レッグレストを出した状態
フットレスト・レッグレストを出した状態

シートにはクレイドルシートのロゴ刺繍。上下調節できる枕と背もたれ面のカーブによって、自然と体が中央で落ち着くようになっています。

シートの背面部分
シートの背面部分

ドリンクホルダーと充電器は、各座席の肘掛けの下にあります。飲み物や充電中のスマホなどが手元に届きやすいため、リクライニングを倒したときにも手に取りやすくて便利!

ドリンクホルダーは肘掛の先に
ドリンクホルダーは肘掛けの先に
コンセントは肘掛の下に。スマホ等の充電専用
コンセントは肘掛けの下に。スマホ等の充電専用

車内はフリーWi-Fi完備。登録やパスワード入力は不要で、すぐに利用できますよ。

フリーWi-Fi。「インターネットを利用する」ボタンを押せばすぐに利用可能
「インターネットを利用する」ボタンを押せばすぐに利用可能

使い捨てスリッパも無料サービス(夜行便のみ)。車内で靴を脱ぐとリラックス度が断然違います!

無料サービスで受け取れるスリッパ
無料サービスで受け取れるスリッパ


23:00 金沢駅西口から乗車

百万石ドリーム大阪号は、最長で富山駅~USJを繋ぐ路線。今回は始発・富山駅の次の高速バス乗り場である金沢駅から乗車しました。

金沢駅のバスロータリーは2023年7月に大きくリニューアルされ、高速バスのほとんどすべての便が金沢駅西口から発着するように。私も初めて金沢駅西口から高速バスに乗車したのですが、ここで小さな事件(というほどでもない)がひとつ。

バス乗車前に予約表を確認してみると、「金沢港口」と書いてあったのです。「金沢駅で予約したつもりだったけど、間違えた? 金沢港まで行かなきゃ乗れないの?」とすっかり慌ててしまいましたが、調べてみたところ「金沢駅西口」は別名「金沢港口」と呼ばれているとのことでした。よ、良かった…!

これから金沢を訪れる高速バスユーザーの皆さん、気をつけて! 「金沢港口」は「金沢駅西口」のことですよ! (ちなみに金沢駅東口は「兼六園口」と呼ばれています)

金沢駅西口(金沢港口)。鼓門があるのは反対側の東口
金沢駅西口(金沢港口)。フォトスポットとして人気の「鼓門」があるのは反対側の東口

しかし、予約表には「金沢港口(金沢駅西口)」という表記のみ。1~7番までバス乗り場があり、そのうち夜行バスは1・2・4番から発着するのですが、どのバス乗り場かまでは書いていませんでした。今回はロータリー事情が変わったばかりのタイミングだったからかもしれません。

とはいえバス乗り場を覗けば時刻表が貼り出されていたので、問題はすぐに解決。23:00発の百万石ドリーム大阪号は4番乗り場から発車でした。すぐ近くのベンチに座って待っていると、バスは出発の10分前に到着。

百万石ドリーム大阪号、4番乗り場に到着
百万石ドリーム大阪号、4番乗り場に到着

大きな荷物を預けて乗りこんだら、さあ、癒しのクレイドルシートへ!


乗客の夜間休憩は1回 15~20分程度

発車すると、乗務員さんから簡単なアナウンスが。バスはこのあと松任海浜公園・北陸小松・尼御前に停車して乗客を乗せ、尼御前を過ぎたら消灯しますとのことでした。とはいえプライベートカーテンを閉めてしまえば消灯前でも十分暗くなるので、早々にカーテンを閉めて眠りについた様子の乗客もちらほら。

尼御前の発車は23:46。そのあとは乗務員さんによる車内見回りがあり、各バス停への降車時間や休憩時間、車内案内についてのアナウンスが入ります。ちょっと珍しいなと思ったのが、降車ボタンのアナウンス。「消灯後にも灯りが必要なお客様は、読書灯をご利用ください。降車ボタンと間違いやすいのでご注意ください」とのことでした。

なるほど、昼行便として運行することもあるグランドリームは、車内に降車ボタンがあるのですね。夜行バスではあまり聞かない注意ですが、確かに消灯後の車内で降車ボタンの音が鳴ったらびっくりです。

車内の降車ボタン。夜行バスのときはもちろん使わない
車内の降車ボタン。夜行バスのときはもちろん使わない

アナウンスが終わったら、車内は消灯。次に灯りがついたのは福井県南条郡南越前町の南条SAでした。南条SAでバスはトイレ休憩。この後も乗務員交代のための休憩はありますが、乗客がバス車外へ出る休憩はここだけです。

休憩時間は0:32~0:50までの20分弱。扉が開くとアナウンスが入り、バス前方には出発時間のボードが置かれます。

バス前方に置かれる出発時間のボード
バス前方に置かれる出発時間のボード
夜でも明るい南条SA
夜でも明るい南条SA

1回きりの休憩を終えて、バスは再びスタート。リクライニングを最大まで倒して、おやすみなさーい。


6:49 USJに到着!

「おはようございます」のアナウンスと車内点灯は、4:50。京都駅到着予定の10分前でした。出発後はまた消灯し、5:51に千里ニュータウン、6:14に大阪駅JR高速バスターミナルへと、それぞれ到着10分前に点灯、出発後にまた消灯の流れ。終点まで乗車する予定の私も、最後までゆっくり席でくつろげました!

私の降車したUSJへの到着は、6:49。夏なのでこの時間でももう汗ばむほどの陽気でした。運転手さん、ありがとうございました!

USJに到着!
USJに到着!

ちなみに、平日の朝7時前でもUSJのゲートには何人も並んでいました。この日のUSJの開園予定は公式サイトによると8時台でしたが、繁忙期の開園時間は前倒しされることがあるので、開園前から並ぶ人が多いのだそう。なるほど、USJに行くには早朝到着できる高速バスが便利とよく聞くのは、このためなんですね!

それに車内でよく眠れているから、朝イチから動くのも問題なし。体が痛むようなこともなく、ちょっとぐっすり眠りすぎてまだ眠いくらいの、万全の体調でバスを降りられました。癒しのクレイドルシート、さすがです!

百万石ドリームは、北陸発着の格安・快適旅を叶えてくれるバス。車内でしっかりくつろげるため、長距離バス初心者からベテランまでもれなくおすすめです。

ぜひ百万石ドリームで、バス旅を楽しんでくださいね。

(陽月よつか)

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.