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6月21日は「夏至」。季節によって「昼の長さ」が変化する理由とは?


1年間でいちばん昼の時間が長くなり、季節が極まる「夏至」。太陽の光が雲に遮られる梅雨の時期ですが、夏の盛りに向けて季節は確実に変化しています。
今回は、昼間の長さが変わる理由と、夏至の時期の「七十二候」についてご紹介します。


地球の「傾き」から、四季の変化がうまれる

一年のうちで昼の時間が最も長い夏至の日。東京の場合は、昼の長さが約14時間35分で、最も短い冬至と比べるとおよそ5時間も昼が長くなります。

昼の長さが変化するのは、地球の自転軸が約23.4度傾いているため。この角度で太陽のまわりを公転することで、春夏秋冬の季節がうまれるのです。

北極側が太陽の方向にくる時期は、北半球が夏で南半球が冬になります。逆に、南極側が太陽の方向にくる時期は、南半球が夏で北半球が冬になるのです。自転軸が太陽に対して垂直になる時期は太陽は赤道上に位置し、季節は春と秋になります。


季節の節目となる「二至二分」。「夏至」は季節が極まる頂点

天球上の太陽の通り道である黄道を、15度ずつ24等分した「二十四節気」。季節を知るうえで特に重要なのが、「冬至・夏至」の「二至(にし)」と「春分・秋分」の「二分(にぶん)」、合わせて「二至二分」です。

「至」には、物事が行き着くところという意味があります。北半球の場合、「夏至」は一年間で昼がいちばん長い日となり、季節が極まる頂点。「分」は、分かれ目をあらわし、「春分」と「秋分」は太陽が真東から上り真西に沈む日で、それぞれ春と秋の中間地点になります。

黄道上で太陽の黄経(黄道座標の経度)が0度になる「春分」を起点に、太陽黄経が90度、180度、270度になるのがそれぞれ「夏至」「秋分」「冬至」です。「春分」を起点に太陽が黄道を一周すると四季がめぐり、一年間という時間が経過するのですね。

画像:国立天文台

画像:国立天文台


来るべき盛夏に向けて。梅雨の時期にあたる夏至の「七十二侯」

二十四節気をさらに約5日ごとの3つの期間(初候・次候・末候)に分けた「七十二侯」は、より細やかな自然の変化や動植物の様子を伝えてくれます。夏至の間の移り変わりを辿ってみましょう。


【夏至の期間の七十二候】
◆初候(6月21日~6月26日)
「乃東枯(なつかれくさかるる)」
靫草(うつぼぐさ)が枯れる頃。別名「夏枯草(かこそう)」といい、冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に枯れていく薬草。冬至の初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」と対になります。

◆次候(6月27日~7月1日)
「菖蒲華(あやめはなさく)」
あやめの花が咲き始める頃。美しい花菖蒲は、梅雨の到来を告げる花として親しまれてきました。

◆末候(7月2日~7月6日)
「半夏生(はんげしょうず)」
半夏(からすびしゃく)という薬草が生える頃。農事の節目として重視され、田植えを終わらせる目安とされていました。

※日付は2023年の場合


夏至は、立夏と立秋のちょうど中間地点です。梅雨の時期にあたりますが、季節はこの頃から夏の盛りに向かっていきます。



・参考サイト
国立天文台「夏至」
国立天文台「暦Wiki 七十二候」

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