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「知って得する季語」実りの秋!「落花生」のユニークな豆知識とは?


秋といえば、晴れ渡った高い空をイメージしますが、10月に入ってから台風や秋雨前線の影響で雨が多い日が続きました。さらに秋らしい晴天日和に真夏のような暑さが戻ってきて、着るものに困っている方も多いのではないでしょうか。

そんななか、9月から10月にかけて旬の「落花生」が、かなりユニークな植物であることご存じですか? 落花生といえば、ピーナッツや乾燥したものしか知らないという方も目からウロコの「落花生」の植生を調べてみました。


摩訶不思議な豆「落花生」3つの特徴

稲をはじめ、梨、リンゴ、柿、ぶどう、栗などの果物や木の実、里芋、サツマイモなどの根野菜、山の幸であるキノコなど、様々な植物が実る収穫の季節・秋。

この時季に旬を迎える「落花生」は、南米が原産のマメ科ラッカセイ属の一年草で、東アジアを経由して、江戸時代に日本に持ち込まれたといわれています。別名は南京豆(ナンキンマメ)といい、中の実をピーナッツと呼ぶのはご承知の通りです。では、どんな特徴を持っているのでしょうか。

○ナッツなのに、木にならないピーナッツ

「落花生」は、30cm前後の大きさに成長し、夏になると黄色い花を咲かせます。普通の豆は花のつけ根が膨らんで実をつけますが、「落花生」は、なんと!蔓が花の脇から伸びて地面にもぐり、その先の膨らんだ部分が殻になるのです。つまり、ナッツなのに木にならず、土のなかにできるのです。名前も花が落ちて生まれる……から「落花生」とつけられたそうですよ。

○「落花生」発祥の地は、千葉ではなかった?

「落花生」といえば千葉県の特産品ですが、全国の約8割を千葉県、次いで茨城県と、生産量のほとんどがこの両県で生産されています。なかでも千葉県八街市は「落花生」で有名ですが、日本で最初に栽培されたのは、千葉県でなく神奈川県大磯町だったとか。

○生で食べられる品種もある「落花生」

日本では「落花生」の育種研究施設は、千葉県の農業総合研究センター育種研究所しかなく、現在品種登録されている「落花生」のすべてがここで生み出されているそうです。

主な品種は、千葉半立(ちばはんだち)、ナカテユタカ、郷の香(さとのか)、ふくまさりなど。なかでも2010年に登録されたおおまさりは、大きさが通常の2倍ほどあり、脂肪分が少なく、茹でたほうが美味しい品種として注目されています。


「落花生」の栄養価と、上手な茹で方

「落花生」は豆の中でも、かなりユニークな特徴を持っていることがわかったところで、美味しい食べ方と栄養価についてお話ししましょう。

○栄養豊富で体によい「落花生」。でも食べすぎには注意!

「落花生」には多くの栄養価が含まれています。コレステロールを抑制するオレイン酸・リノール酸や、活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ抗酸化ビタミンEほか、二日酔いの予防に効くナイアシン、カリウムやマグネシウムなどのミネラル等が豊富に含まれている、まさに万能野菜!

けれども、「落花生」はカロリーが高く、生で100gあたり295kcal、乾燥させたものだと100gあたり562kcalに。少量でも多くのエネルギーを摂ることができますが、食べすぎには注意する必要がありますね。

○生の「落花生」「おおまさり」を美味しく食べてみよう!

先ほどご紹介した、生で食べられる「落花生・おおまさり」は、この時季ネット通販や直売所などで手に入ります。茹で方も書いてありますが、もっと簡単で上手な茹で方があるのです。

それは「炊飯器」に、塩分4%の水と一緒にスイッチオンする方法。約40分でほくほくの「茹で落花生」ができあがりますので、ぜひお試しくださいね。

参照:旬の食材百科


まだ間に合う「落花生」の収穫体験

今年の夏は異常な暑さだったため、農作物の出来も早めのものが多いそうですが、10月まで旬の「落花生」は、まだ収穫体験ができるところもあるようです。

──言葉や漢字の成り立ちを知ることは、日常生活に膨らみを持たせてくれるはず。調べれば調べるほど奥が深い「落花生」。収穫の秋、実りの秋に、知って得する季語の仲間として覚えておきたいですね。

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