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もういくつ寝ると…やっぱり楽しみなお正月!


残り少なくなった日を数えながら新しい年の支度に忙しい日々。こんな時は太陽の陽差しが何よりも嬉しいものですが、日本海側では大雪も伝えられ冬の厳しさを感じます。

子供の頃に一番の楽しみだったのはやはりお正月ではないでしょうか。いつもは厳しいお父さんやお母さんも優しい顔で、夜更かしを甘く見てくれたような気がします。家族揃っていただくお雑煮にお餅をいくつ入れるかは子供の成長の証でもありました。そんなお餅について見てみましょう。


お餅はいつから食べていたのでしょう?

大福にみたらし団子、パンももっちりとしたものが人気だとか。日本人はやはりモチモチした食感が大好きですね。ところでお餅を日本人が食べ始めたのはいつ頃なのでしょうか?

弥生時代の遺跡から甑(こしき)という蒸し道具と素焼きの鍋が出土していることから、この頃からお餅を搗いて食べていたのではないか、と考えられています。

奈良時代に作られた『風土記』の豊後国の説話に、餅を的にして矢を放ったところ餅は白い鳥となって飛んでいったという説話があります。矢を射るとは魂が失われることを意味し、お正月が終わると鏡餅を小さく割って食べる風習は、「餅に宿る神の魂を分け合っていただく」という意味が込められていたということです。

ですから歳神様を迎えるお正月にお餅を供えるのも納得ですね。まあるい大きなお供え餅は円満な人付き合いができますように、また願いが叶いますようにという祈りも込められているようです。


お雑煮は正月祝いの主役です

大晦日の大切な行事に「若火迎え」と「若水汲み」がありました。これは新年のための聖なる火をおこして祭壇の燈明をともし、煮炊きの種火とします。京都八坂神社の「をけら火」が有名ですね。井戸からは新年一番の水を汲み、これでお正月のお雑煮を煮るのです。新しくした火と水は歳神様を迎えるためのもの。お雑煮を神様とともに食べるのは大事な儀式だったということです。気づかないでお雑煮を食べていたという方も多いかも知れません。でも箸に注目してください。お正月のお祝い箸は両端が細くなっているのにお気づきですか? ふだん使っている箸とは違いますよね。これは一方は私たち人が食べる用、もう一方は神様が召し上がる用、ということで両端が細くなっているのです。新年のお雑煮は神様と共にいただきましょう。

もちろん、お重に詰めたおせち料理は見た目にも華やかで、一品一品に健康長寿や子孫繁栄の意味をもち、めでたさを感じることはいうまでもありません。


あなたの家は角餅? それとも丸餅?

みなさんの故郷のお雑煮のお餅はどんな形でしょうか? 1つずつ丸めた丸餅とのし餅を切った角餅に分かれますが、その分岐ラインは新潟県の糸魚川から富山県、石川県金沢を経て、岐阜県関ヶ原、三重県四日市、熊野神宮を結ぶ線になるそうです。この線の東が角餅地域、西が丸餅地域になります。

さて汁はどうでしょう? 全国的にお雑煮はすまし汁が優勢です。丸餅に白味噌というのは近畿地方だけのようで、九州や四国、中国地方もすまし汁になるようです。ただ四国でも香川、徳島では白味噌にあん入り餅、出雲地方は小豆汁など独特な味を伝えている地域もあるのはおもしろいですね。

最後に出汁は何からとっているのか興味がありませんか?全国的には鰹節ですが、京都はやはり昆布。ほかにもいわしの煮干しや焼きはぜ、干しふぐやトビウオ、鶏スープと大変バラエティ豊かです。日本各地それぞれの土地でとれるものを使ってお雑煮を作っているのがわかります。そこには新しい年の豊漁豊作を願う声が聞こえてくるようですね。

参考図書

『わくわくお正月とおもち』 奥村彪生

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