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24時間で46hPa低下 あすにかけ低気圧が急発達 北日本中心に暴風


あす(16日)にかけて低気圧が急速に発達し、24時間で46hPaも中心気圧が低下する予想。全国的に風が強く、北日本を中心に冬の嵐に。地震で大きな被害を受けた東北も十分な備えを。

●北日本を中心に暴風警戒

低気圧が急速に発達しながら三陸沖を北上し、あす(16日)の朝には北海道の北へと進む見込みです。低気圧の中心気圧は、きょう(15日)午前9時に990hPaだったのが、あす(16日)午前9時には944hPaと、46hPaも気圧が下がる予想です。急速に発達する低気圧で、「爆弾低気圧」と呼ばれます。
急速に発達する低気圧は、暴風をもたらします。あす(16日)は低気圧に近い北海道を中心に非常に強い風が吹くでしょう。北海道は見通しが全くきかなくなるほどの猛ふぶきとなり、外に出るのは危険です。東北も、何かにつかまらないと立っていられないくらいの風が吹きそうです。屋根の瓦が剥がれたり、看板が外れたりする可能性もあります。18日(木)頃にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、沿岸の地域を中心に風の強い状態が続くでしょう。

●予想される風

風の予想 あす16日
最大風速(最大瞬間風速)
北海道 30メートル(45メートル)
東北、関東甲信 25メートル(35メートル)
北陸、東海、近畿 23メートル(35メートル)
九州北部 20メートル(30メートル)
非常に強い風が吹き、海は大しけとなるおそれがあります。猛ふぶきや吹きだまりによる交通への影響、暴風、うねりを伴った高波、高潮にも厳重な警戒が必要です。

●2006年2月 低気圧が急速に発達

15年前の2006年2月1日から2日にかけて、今回と同じようなコースで本州の南から三陸沖を低気圧が進みました。
急速に発達した低気圧は、2月1日午前9時には四国の南にあり、中心気圧は1010hPa。三陸沖で猛烈に発達し、2月2日午前9時には中心気圧が980hPaと、24時間で30hPaも気圧が低下しました。
2月1日は太平洋側の沿岸を中心に雨が降り、伊豆諸島の八丈島では最大瞬間風速35.0メートルを観測しました。東北は大雪となり、福島市と仙台市では13センチの積雪。風がさらに強まった2月2日は、最大瞬間風速15メートルを超えるような風も吹きました。
あす(16日)にかけて急速に発達する低気圧は、2006年の時よりも中心気圧が低く、陸地に近い所を進む予想です。暴風に警戒するとともに、外で作業される際は、状況を見ながら安全を確保して慎重に行って下さい。

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