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マラソン中の体調不良を防ぐ!


26日(日)は約3万6千人が走る東京マラソンが開催されます。明日、東京(新宿)の予報は晴れ後曇、午前9~12時の気温は7~12℃と、まずまずのマラソン日和と言えそうです。ただ、過去の大会では、みぞれや冷たい雨の降ったこともあり、天気は安定しない時期です。そして、この時期怖いのが「低体温症」です。


●マラソンに適した気象条件


気象予報士でジョギングインストラクターの石榑亜紀子です。春に向けて、全国各地でマラソン大会が開催される頃です。マラソンなど長時間、屋外で行うスポーツに適しているのは、風が弱い日で、気温の1日の変動が少なくなるくもりの日がお勧めです。気温で言うと「5℃~15℃」くらいが運動に適しています。ところが、今はまだ、春と冬がいったりきたりで、気温が20度近くまで高くなったと思えば、冬の冷たい風が吹き続けたり、冷たい雨やみぞれが降ることもあります。気象条件によっては、長時間、屋外で走り続けるマラソンの最中に体調を崩す方も少なくありません。今の季節、マラソン中の低体温症に注意が必要です。


●注意が必要な「低体温症」とは


あいち小児保健医療総合センターの水野光規(みずの・みつき)医師にお話を伺ったところ、低体温症とは、気温や風、雨などの影響から、体温が35℃を下回ることです。吐き気やめまい、不整脈が起きることもあります。特に気温が低く、風が強い、冬から春の気象は注意が必要です。皮膚の表面温度が下がり、体の中心部の体温が急降下するおそれがあります。気象条件が悪い中、長時間行うスポーツは、それだけ低体温症になるリスクが高まります。

スポーツに一生懸命になっていると、なかなかその気象の変化に気づきにくいこともあります。例えば、走っていると、体は熱を発し続けているように感じます。でも、実際だんだん疲れて走るペースが落ちてきます。そういう状況の中で、寒さが厳しくなるなど、悪天候になると、体の表面から体の中心部へ体温が下がり続けることがあり、走ることに懸命になることで、体調の変化にも気づきにくくなることが起こります。

----低体温症に備えるには

4年前、3月に名古屋で行われた名古屋ウィメンズマラソン2013では、レース中に寒冷前線が通過し、冷たい雨、突風、気温急降下の影響で、低体温症で52名が救護所に立ち寄りました。

マラソン大会やスポーツ大会など、日程が決まっていて天気が選べない場合、悪天時の大会は事前に予防法を考えておく必要があります。大会に参加される方は、事前にある程度、天気予報をインターネットなどで確認して、寒いなら寒さ対策を、暑いなら暑さ対策をされるとは思います。ただ、レース中の時間毎の予報を参考にして備えておく必要があります。最低気温はほとんどの場合は明け方から朝に出るものですが、時には日中が一番低くなる場合も。また、レース中は、予想より天気の急変が激しいこともあります。

春先のマラソンにお勧めなのは、手袋をつけることです。血管の多い手のひらを覆うことで、熱を逃げにくくし、体温がある程度調整しやすいです。その上、ポーチにも収納しやすく。腰に挟んでおくこともできますので、つけたり外したりしやすいので便利です。また、私の場合、気温12℃以下で、ウィンドブレーカーを羽織るようにしています。薄手のウィンドブレーカーは暑くなってきた場合、腰に巻き付けて走ることができるので便利です。


●名古屋ウィメンズマラソンの取り組み


毎年3月に名古屋で開かれている名古屋ウィメンズマラソンは、毎年完走者には、オリジナルデザインのティファニーのペンダントが参加賞となることで有名です。この大会では、2014年から、レース中の気象の変化に注意を促す取り組みが行われています。4年前、天候の影響で低体温症の方が多く出てしまったことを受けて、その翌年から、当日の気温や風、天気、雨や雪など気象条件に応じて、ランナーに気象条件の体への負担、危険度をコース上で、示していこうという取り組みが始まりました。ランナーに向けて、どのように示すかというと、危険度を示す4色の旗を立てます。係員がコース上で気温を計り、その変化にあわせて、救護所などに、4色の旗を立ててて、低体温症や熱中症への注意喚起を行っています。

Race condition(レースコンディション)Information(インフォメーション)System(システム)、略してRISです。シカゴマラソンやニューヨークシティマラソンで始まったことがきっかけで、日本では初めて、名古屋ウィメンズマラソンで取り入れたシステムです。

旗の色は、リスクが低い場合は緑、黄色は“注意”、赤色は“警戒”、黒色は“レース中断”を表しています。これは、走っている間に変更されることもあります。随時、大会の事務局や医師の判断、救護所の傷病者の数など、医学的見地から検討されます。例えば、スタート時に緑で安全だったのが、途中、急に寒くなってきたりして、黄色の注意に変えられることもあります。ランナーは旗の色や救護所からの声掛けによって、例えば、手持ちの手袋をつけて寒さ対策を行っていただくなどの予防につながることがねらいです。ランナーの方が安全に走れるように考えられた取り組み、採用を検討している大会も出てきて広がりを見せています。今後、小さな大会などでも広がってくることを願っています。


そして、私もこの取り組みに参加します。3月12日(日)名古屋ウィメンズマラソン2017の当日は、「走る気象予報士 Weather Forecaster」と書かれたビブスをつけて、風の強さや体感温度を事務局に電話で報告しながら走ります。私の感じた体感温度の報告も、レース中の旗の選択に関わってきます。名古屋ウィメンズマラソン2016から担当させていただいておりますが、去年は多くのランナーから、このあとの天気の見通しを聞かれました。参加者は東海地方だけでなく、関東の1都6県からは、5000人あまりの方が参加されるそうですから、ぜひ、マラソン中に見かけたら、天気予報を聞きにきてください!

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