ポルトガル2部オリベイレンセのFWカズ(三浦知良、57)が21日、シーズンを終えて帰国し、来季は国内クラブに所属してプレーする意向を明かした。
今季リーグ戦で先発はなく、5試合わずか37分間出場で無得点。「悔しさはあったが、戦える状況にいる自分が幸せで大きな経験が出来た。幸せな1年6カ月だった」と総括し、国内復帰を問われると「そうですね」と認めた。
22年にプレーしたJFL鈴鹿が、昨季に続きカズの獲得に熱心に動いている。既に打診があるかを問われると「そうね…。それはまた、近いうちに話をしましょう」と明言は避けたが「自分がどこでどういう生活をしてサッカーをしながら幸せに感じるかが大事。しっかり休んでから考えたい」とした。オリベイレンセからも契約延長オファーを受けているが、残留の可能性に「低いかなと思ってます」とキッパリ。今後は休暇に入り、6月から自主トレーニングを再開。新天地でプレーする準備に入る。
○…カズは今季限りで現役を引退したEフランクフルト長谷部とシントトロイデン岡崎に「また違う形で日本を代表する活躍をしてほしい」と指導者を含めた次の人生にエールを送った。1月に1泊2日でカズのもとを訪れて練習も見学した長谷部を、オリベイレンセのヒカルド監督に「キングと皇帝(カイザー)です」と紹介したことも明言。「ポルトガルにいればいるほど、彼らの偉大な功績がどれだけ大きいか感じる。誇りに思います」と敬意も示した。