<阪神2-4ヤクルト>◇17日◇甲子園
阪神青柳晃洋投手(30)が6回4失点で3敗目を喫し、18日に出場選手登録を抹消される見込みとなった。中13日で臨んだ前回10日DeNA戦でも、5四死球を与えるなど6回途中3失点。4月19日中日戦を最後に、3戦連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)から遠ざかり、今季2度目の再調整を余儀なくされた。
またも天敵中の天敵にやられた。初回に長岡の適時打で先制点を献上し、迎えた3回2死一、二塁の場面。ボール2から4番村上に140キロの速球を完璧に捉えられ、右中間へ3ランを放り込まれた。「低めのボールなので。打ったバッターがすごいと思います」。脱帽するしかなかったが0-4となり、完全なヤクルトペースにしてしまった。
村上との通算対戦成績は74打席で打率4割1分、10本塁打、23打点を献上。50打席以上対戦した打者別では3部門全てでワーストだ。一方、村上にとっては、全3部門で最高成績を残している超お得意様が青柳だ。苦手とカモがこれほどはっきり数字に出るケースも珍しく、村上対策の練り直しは急務の課題だ。
岡田監督は「球数も多いしな。ほとんど2ボールからスタートやろ。こっちから見たら逃げているように思うやんか、結局な」と辛口。「(自分から)コントロール悪いですって言ってくれたらいいのにな。いつもこないして打たれたら、目も当てられんわな。ボール、ボールになるのはみんなが見てるんやから。そら悪いんやろ調子。俺からしたら」と突き放した。
今季の開幕投手が、正念場を迎えている。