14日にJリーグが発表した4月度のJ1優秀監督賞に、セレッソ大阪の小菊昭雄監督(48)が選ばれた。
同監督は初受賞で、今季終了後に決まる「Jリーグ優秀監督賞」は、月間優秀監督賞の選考結果を参考に選出される。
4月度は2勝2分け1敗の好成績で、第8節と第10節に首位に立った。C大阪の首位は約3年9カ月ぶりで、21年8月にコーチから昇格した同監督にとって、初めての首位浮上だった。
神戸市生まれで、現役時代は滝川二、愛知学院大で攻撃的MFとして活躍したものの、プロ選手としての経歴はない。
C大阪には大学卒業後、下部組織のコーチとしてアルバイト採用されたのが、指導者としての第1歩。
スカウト時代には当時高校2年生のMF香川真司を入団に導き、その後は主にトップチームでコーチとして貢献してきた。現場で苦労を重ねながら、1つの勲章を手にした。
クラブを通じて「このたびは、4月の月間優秀監督賞に選出いただき、大変光栄に思います。この素晴らしい賞をいただけたのも、毎日のトレーニングを精いっぱい取り組んでくれている選手、スタッフ、どんな時も力強く支えてくださるセレッソファミリーの皆さまのおかげです。これからも感動や笑顔をお届けできるよう、魅力あふれる強いセレッソを目指して、チーム一丸となって頑張ります」などとコメントしている。
【主なJリーグ選考委員会による総評】
足立修委員長「外国籍選手を成長させ、いいチーム作りをした」
槙野智章委員「チームマネジメントがうまい。最前線の外国籍選手をうまくマネジメントしている。調子のいい選手を選び、絶対的な選手を外してチームにいい危機感を与えた。若い選手を使ったり、選手をちゃんと見ている」
◆小菊昭雄(こぎく・あきお)1975年(昭50)7月7日、神戸市生まれ。滝川二、愛知学院大を経て、98年C大阪下部組織のコーチにアルバイトで採用される。06年以降は主にトップチームでコーチを務め、21年8月に監督に昇格。21、22年とルヴァン杯は連続準優勝。監督としてJ1通算39勝21分け34敗。179センチ、70キロ。趣味はランニング。家族は夫人と1男。