<明治安田J1:新潟2-4浦和>◇11日◇第13節◇デンカS
アルビレックス新潟は浦和レッズから18年ぶり勝利を狙ったが、今季最多4失点で大敗した。0-3の後半30分にFW太田修介(28)、同42分にFW長倉幹樹(24)のゴールで1点差に追い上げたが、追加タイム12分にPKを決められ、力尽きた。
今季ここまで10試合で先制点を献上しているチームは、この日も前半4分にあっけなく失点。3点差とされてからようやく目を覚ましたが、反撃が遅かった。直近4試合で11失点と守備が崩壊。4戦勝ちなしと足踏み状態が続く。松橋力蔵監督(55)は「悪い流れに悪あがきしても流されるだけ。しっかりと自分たちでつかまって、いい流れの時にタイミング良く波に乗れるようにやっていくしかない」と気丈に振る舞った。
浦和の下部組織出身の長倉はヘディングで今季2得点目を奪い、太田の今季初得点の起点となるなどフル出場で存在感を示した。だが、「あれだけの好機があって1本しか決められなかった。満足せず、2、3点と取れるようにならないと」と笑顔はなかった。中3日で迎える次節15日もホームで横浜Fマリノスと対戦するが、好プレーを見せていたMF長谷川元希(25)が後半6分に負傷交代。試合後は松葉づえをついてスタジアムを去り、6日ヴィッセル神戸戦で負傷したMF高木善朗(31)の復帰のめども立っていない。2枚看板を欠く苦しい状況だが「勝つしかない」と長倉。次こそ先制点を奪い、自分たちでいい波に乗るしかない。【小林忠】
○…途中出場の太田が0-3の後半30分に左足で今季初得点を挙げた。大敗での2連敗に笑顔はなかったが、「どんな形であれ次につながるし、つなげなければならない。次が大事」と前を向き、「今日で改めて自分の良さってこうだな、こういうプレーももっと増やさないと、としっくり来るものがあった。アクションの数をもっと増やして次は勝ちたい」と誓った。