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【ソフトバンク】最年長記録更新の和田毅、無死満塁での最小失点を小久保監督評価「経験が出た」


ソフトバンク対日本ハム 今季初勝利を挙げ、小久保監督(左)とタッチを交わす和田(右から2人目)(撮影・岩下翔太)

<ソフトバンク9-4日本ハム>◇6日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンクの大ベテラン、和田毅投手(43)のプロ22年目が開幕した。本拠地日本ハム戦に今季初先発し、5回4失点。打線の援護にも恵まれて今季1勝目を挙げ、自身の持つ球団最年長勝利記録を更新した。度重なるアクシデントにより約1カ月遅れの1軍初登板だったが、2位日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦で勝利に導いた。チームは両リーグ最速で20勝に到達し、貯金を「11」とした。

   ◇   ◇   ◇

帰ってきたベテランは冷静だった。1点リードの4回。無死満塁のピンチを背負った和田は、水野を注文通りの3球三振。ベンチは大量失点も覚悟したが、結果的に郡司の犠飛による1失点に抑えた。同点で踏みとどまり、直後に三森が決勝2ラン。5回8安打4失点。決して満足のいく投球内容ではなかったが、和田が24年初勝利を手にした。

「必死に投げてた結果。本当は0点で帰りたかったけど、犠牲フライはしょうがないなと思って。悔しかったですけどね」

今季は左手中指マメの影響なども考慮し、内定していた開幕ローテーションを回避。その後も左足親指裏のマメがむけるなどアクシデントが続いた。特に左足のマメに関しては、ソックスが破けていたほどの“災難”。和田自身も「靴下まで破けるのは今までなかったこと。理由は分からないけど、地面をしっかり蹴れているということかな」と苦笑いしていた。指、足ともにマメを固める作業を経て、この日が1軍初登板。43歳2カ月での勝利は自身の持つ42歳7カ月の最年長記録を更新し、さらに40代での21勝は歴代4位だ。

NPB通算159勝目。2000投球回以上が規定の勝率ランキングでは5位に位置するが、左腕に限れば歴代2位。この日の1勝で左腕トップの杉内に2厘差と迫る。327試合で勝率6割4分6厘。4回無死満塁で見せた最少失点が、和田の勝率の高さを物語っている。小久保監督は「満塁のピンチ。あそこを1点でしのいだのが、やっぱり彼らしい。経験が出たなと思いましたね」とうなずいた。

日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦を取った。チームは両リーグ最速で20勝に到達し、貯金「11」。首位を走るチームに百戦錬磨の和田が加わった。「次は今日のようなピッチングをしないように。しっかり反省して、良いピッチングができるように頑張ります。しっかりと練習します」。ソフトバンクはもっと強くなる。【只松憲】

<今季の和田>

◆実戦 2月28日、西武との練習試合で今季初実戦。西川に初球先頭打者本塁打を浴び、1回3安打1失点だった。

◆KO 3月5日のヤクルトとのオープン戦で3回途中5安打3失点。予定の3回を投げ切れなかった。

◆出血 3月26日の2軍広島戦で緊急降板。ゴロを処理した際に左手中指を負傷し、出血もあった。3回途中5失点と精彩を欠いた。

◆回避 内定していた本拠地開幕の4月2日ロッテ戦を回避することが決定。左手中指マメの影響なども考慮し、小久保監督が「こっちから止めた」と明かした。

◆復帰 4月10日の2軍オリックス戦で実戦復帰。6回4安打無失点で復活を印象付けた。

◆マメ 4月19日の2軍広島戦で左足親指裏のマメがむけたため、4回途中で降板。

◆完全 4月27日の2軍阪神戦で7回2失点、12奪三振。完全復活で1軍登板へGOサインが出た。

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