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大谷翔平が場外弾をかっ飛ばせるかに注目 本拠地ドジャースタジアムは開場63年間でわずか6本


4月26日、ブルージェイズ対ドジャース 1回表ドジャース1死、右越えに7号ソロ本塁打を放つ大谷翔平

大谷が夢の場外ホームランをかっ飛ばせるかに注目です。ドジャース大谷翔平投手が3、4月で7本塁打と順調なスタートを切りました。例年、夏場にホームランを量産するので、これからも大いに期待したいと思います。

ドジャースに移籍して早々、私がひそかに楽しみにいるのは、本拠地ドジャースタジアムでの場外ホームランです。なぜなら、ドジャースタジアムは他球場に比べてあまり打球が飛ばず、1962年に開場して以来、63年間でわずか6本と至難の業だからです。

古い順から言うと、69年8月5日に当時パイレーツで左の強打者だったウイリー・スタージェルが右翼場外へ推定飛距離506.6フィート(約154.4メートル)、73年5月8日に同じくスタージェルが右翼場外へ470フィート(約143.3メートル)の超特大ホームランを打っています。

続いて、97年9月21日に当時ドジャースで強打の捕手として鳴らしたマイク・ピアザが左翼場外へ推定飛距離478フィート(約145.7メートル)、99年5月22日に当時カージナルスの「ビッグマック」ことマーク・マグワイアが左中間場外へ483フィート(約147.2メートル)の超特大アーチを放っています。

今世紀に入ると、2015年5月12日に当時マーリンズの主砲ジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)が左翼場外へ飛距離475フィート(約144.8メートル)、21年9月30日にパドレスのフェルナンド・タティスが左中間場外へ467フィート(約142.3メートル)のホームランを打ちました。

このように150メートル超えは1本だけと、場外と言っても、全てが驚くほどの飛距離ではありません。昨年メジャー最長飛距離493フィート(約150.3メートル)の超特大アーチを放った大谷なら十分打てそうな気もしますが、この球場は太平洋からの湿った空気によって打球が飛びません。特に、昔から左翼に比べて右翼方向への打球は飛ばないと言われます。実際、場外ホームランを打った左打者はパイレーツ一筋21年間で通算475本塁打を放ち、79年ワールドシリーズ優勝の立役者となったスタージェルだけです。それも、今から半世紀以上前の話です。

また、地元ドジャースの選手は、かつて野茂英雄投手とバッテリーを組んで、日本でも人気があったピアザだけです。これはドジャースがホームランの出にくい本拠地球場の特性を生かすため、伝統的にパワーよりスピード重視の野球を行ってきたからだと思います。

しかし、ドジャースも時代とともに野球が変わり、パワーヒッターが増加。今年殿堂入りのエイドリアン・ベルトレやマット・ケンプなど本塁打王を輩出し、最近では左の強打者コディ・ベリンジャー(現カブス)が年間47本塁打をマークしました。それでも、今世紀に入って、誰も場外ホームランを打っていません。

ただし、15年にメジャーがデータ解析システム「スタットキャスト」を導入して以降、この10年間で相手チームからは2本の場外ホームランが出ています。そう考えると、いまや米球界NO・1のパワーヒッターと言われる大谷にもチャンスはありそうです。

なぜ、この話題にしたかというと、偶然だと思いますが、これまでの6本中3本が5月に出ているからです。だからと言って、今月に打てというわけではなく、いつの日か本拠地ドジャースタジアムで夢の場外ホームランが見たいものです。

【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

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