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【阪神】岡田彰布監督ドローで延長戦不敗、10回以降6試合全て0封、セ・リーグ貯金独占


広島対阪神 12回ドローに終わり笑顔の岡田監督(撮影・加藤孝規)

<広島2-2阪神>◇1日◇マツダスタジアム

負けない虎がまた踏ん張った。今季最長となる4時間36分のロングゲーム。今季6度目の延長戦も自慢の中継ぎ陣が耐えに耐えて2-2のドローに持ち込んだ。

今シーズンは延長戦の失点はゼロで2勝4分けと負けなし。「不敗神話」は継続だ。ヤクルトに敗れた2位巨人とは3ゲーム差。今季最多の貯金6と変わらないが、セ界の貯金を独占した。さあ、独走態勢構築へ。5月も虎が突き進む。

   ◇   ◇   ◇

午後10時36分、阪神近本の好守でサヨナラ負けを防ぎ、ドロー決着で終わらせた。肌寒さに包まれたマツダスタジアム。ナインの顔には疲れと、充実感とが入り交じっていた。

岡田監督は「長くて…。まあ、明日試合ないからええけど」と苦笑いした。

5月戦線はいきなりの大熱戦。投手8人をつぎ込み、12回を2失点でしのいだ。伊藤将が粘りに粘って5回1失点。1点のリードで継投に入った。6連戦の最後だが4月29日広島戦は雨天中止。同30日は村上が完投。今日2日は移動日だ。投手陣の力を結集して、勝ちにいける試合だった。

6回はまず島本が粘り、7回は加治屋。だが、1死から連続四球を与え1死一、二塁としたところで桐敷の救援を仰いだ。直後、小園に左前に落とされ、同点とされた。このまま逃げ切りたい試合だった。

ここまで救援陣を高く評価していた岡田監督もこれには不満顔だ。「四球2つも出して。あそこだけや。引き分け言うても、追いつかれてるからな」。加治屋は開幕戦以来の自責点だったが、内容の悪さを厳しく指摘した。それほど今の阪神のブルペンは質量ともハイレベルと言える。

それ以降は真骨頂だった。桐敷がその後のピンチを絶つと、今季初のイニングまたぎで8回を3者凡退。9回はゲラが打者3人を圧倒し、延長戦へ。リーグ単独トップの15登板と投げまくる右腕は「ブルペン陣がみんな、いつも通りいい仕事をできたと思う。負けなかったので良かったと思うよ」とうなずいた。

今季、阪神が延長戦を戦うのは6度目だが、2勝4引き分けと負けなし。実は失点ゼロだ。延長の先陣を切ったのは漆原。先頭に四球を出したが連続三振で切り抜けた。僅差の展開など厳しい場面は実質初めて。「点を取られたら終わりの場面。三振をほしい場面で取れた」。7試合で防御率0・84。岡田監督も「漆原なんかな、ランナー出したけどな。一番、安定して抑えとる」と評価した。ぐんぐん序列を上げる新加入右腕の台頭は見逃せない。

最後、ピンチを抑え切った8番手・浜地が言う。「リリーフで(勝つ)というのは、ザキさん(岩崎)の合言葉ですから」。敗れた2位巨人、3位ヤクルトの貯金がなくなり、ついにセ・リーグの貯金を独占。勝って5月スタートとはいかなかったが、強固な投手力を示した一戦だった。【柏原誠】

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