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「生きた心地しなかった」早大・安田虎汰郎が9回1死満塁で登板、ピンチしのぎ明大に競り勝つ


早大対明大 勝利し笑顔を見せる早大・安田(撮影・鈴木正人)

<東京6大学野球:早大5-4明大>◇第3週1日目◇27日◇神宮

早大が明大に先勝した。1点リードの9回、1死満塁のピンチですでに2勝をマークする安田虎汰郎投手(1年=日大三)が登場。見事にしのいだ。ドラフト1位候補の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)は1安打でリーグ戦通算97安打とした。法大は篠木健太郎投手(4年=木更津総合)がリーグ戦通算10勝目。慶大に先勝した。

    ◇    ◇    ◇

早大・安田のショーが止まらない。1点リードの9回1死満塁で登板。「本当に生きた心地、しなかったんで」という中、魔球チェンジアップで明大の4、5番を崩しながら、力ない外野フライ2つで1点を守り切った。帽子を脱いで息をフーッと出し切り「みんなが声をかけてくれて現実に戻りました」とにこやかに笑った。

早大戦で明大応援席の声援がより強烈になるのは知っていた。「1週間かけて明治の応援をもう、暇があると聞いて」。対策までした1年生は、会見場で年季の入ったタオルハンカチを持っていた。「CIRCUS」と見える。安田だけに安田大サーカス…ではなく「ボリショイサーカスのです。なんか大事にしてて、試合の日はずっと使ってます」。小学校の時から使い、日大三時代は甲子園にも持参。エピソードの数々に小宮山悟監督(58)もニヤニヤ。名門にスター候補が現れた。【金子真仁】

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