<楽天3-4日本ハム>◇23日◇楽天モバイルパーク
自身初の代打本塁打を放った。楽天茂木栄五郎内野手(30)が、値千金の同点弾。1点を追う8回1死、2ストライクから日本ハム金村の内角150キロ直球を捉え、1号ソロを右翼席に放り込んだ。22年9月24日オリックス戦以来、577日ぶりの1発となった。
昨季は自己最少の8試合出場で打率8分3厘にとどまり、2軍暮らしが続いた。だからこそ、今季にかける思いは人一倍強かった。3月29日西武戦は「1番一塁」で出場し、開幕スタメンでスタート。だが、結果を残せずに出番は次第に減り、試合前時点の12試合で打率1割3分8厘、1打点と低迷していた。
茂木には睡眠の質を良くするために行うルーティンがある。寝る前にカフェインレスの紅茶を飲み、リラックスすることだ。だが、最近は結果を残せておらず、熟睡できないことが多いという。「野球のことばっかり考えてしまって、夢にも出てくるみたいな」。チームは延長12回の接戦で敗れたものの、復調のきっかけをつかむアーチになったに違いない。
○…今季2度目の古巣日本ハム戦でポンセが力投した。同点の6回、3連打で無死満塁とされると犠飛で勝ち越され、なおも2死一、三塁から適時打で追加点を献上。それでも勝敗は付かなかったが、6回3失点(自責2)でまとめた。「自分のできる投球はやったつもりですが、こういった結果になって残念です。次回に向けて、また調整をしていきたい」と話した。
▽楽天今江監督(今季初の3連勝はならず)「粘り強くなんとか同点に追いついたんですけど、最後守りきれなかったのは悔しいですし、また明日につなげてやっていきたい」