starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【日本ハム】北山亘基「断捨離」でプロ初完投初完封「気持ちがこもったボールは相手を圧倒」


日本ハム対ロッテ お立ち台で決めぜりふの「さいこうき(亘基)で~す」と叫ぶ北山(撮影・黒川智章)

<日本ハム2-0ロッテ>◇20日◇エスコンフィールド

最亘基(さいこうき)です! プロ3年目の日本ハム北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。

ロッテ打線を相手に自身最多となる116球を投げて4安打7奪三振の快投。21年ドラフト8位で京産大からプロ入りした当初から目標としていた完封劇を、先発転向2年目で達成した。勉強熱心で、さまざまな知識が豊富なことから「教授」の愛称で親しまれる右腕の本格覚醒で、チームは1分けを挟んで今季初の3連勝。2位に浮上した。

北山が、うなり声を上げた。9回2死、この日の116球目は「うおぉりゃあ!」と外角へ152キロ直球で角中を空振り三振。プロ初完投初完封を決めた。お立ち台では丁寧なフリから「僕の下の名前は亘基(こうき)って言うんですけど…今日は、勝てて…最亘基です!」と叫んで右拳を突き上げた。

完璧だった。「要点をしっかり押さえた中で強弱がつけられた」。立ち上がりは出力を上げ、この日最速の154キロをマーク。状況に応じてギアを上げ下げし、余力を残しながら最後は「シンプルに三振で抑えたらカッコいい」と狙い通りの結末。新庄監督を最後まで動かせず、「選手たちに聞いてあげて」とだけ言わせた最高な内容だった。

プロ入り時から、3年目のシーズンを見据えていた。1年目は剛速球を新庄監督に見初められて開幕投手にサプライズ抜てきされ、以降はセットアッパーや守護神として55試合に登板。昨季は開幕直後に先発転向して6勝を挙げたが、8月以降は2軍生活に。だが、この時から先発で結果を出すための準備を始めた。トレーニング法、技術、メンタル。自ら学んで実践し、知識を増やしたからこそ「教授」の愛称が付いたが、自身の引き出しの中身を「断捨離しました」。

トレーニングでは米ドライブラインの練習法も取り組んでいたが、「自分がやっている基礎的な取り組みで全部できると思った」と購入した練習道具は処分した。技術面では左足の上げ幅をドジャース山本のように小さくするなど、蓄積した知識から最適な投球フォームへ変更。大学時代から続けていた野球ノート10冊分はメンタル面など大事な部分だけを残して6ページに。残したメモの1つが「自分の気持ちがこもったボールは相手を圧倒して差し込むボールになる」。この日の投球そのものだった。

次に目指す自身の将来像は「“本当の開幕投手”になりたい」。今の投球を続けていけば、実現する可能性は十分だ。【木下大輔】

日本ハム建山投手コーチ(北山の好投に)「ブルペンをしっかり休められた。北山自身も、この完封でちょっと違う世界が見えたと思う。本人の成長にとっても良かったと思います」

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.