レアル・マドリードのキャプテンを務める元スペイン代表DFナチョ（34）が今季終了後の退団を決意したとスペイン紙マルカ電子版が19日に報じた。
ナチョは11歳の01年夏にRマドリードの下部組織に加入した。それ以降、順調にステップアップしていき、11年4月にモウリーニョ監督下でトップチームデビューを達成。これまで一度も他のクラブに移籍することなくRマドリード一筋でプレーし、トップチームに正式に昇格してから今季12年目を過ごしている。
昨季、Rマドリードでのキャリアに終止符を打つ決断を下したかに見えたが、最終的に残留を決定。しかし今年6月30日で契約が満了する今季、すでに退団の意思をクラブ首脳陣に伝えたとのことだ。同紙によると、まだシーズンは1カ月以上残っているため、昨季のように考えを改める可能性はあるものの、退団濃厚とのことだ。
34歳とキャリアの終わりに近づいている中、17日にアウェーで行われた欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦マンチェスター・シティー戦でフル出場し、ハーランドなどを前線に擁する強力な攻撃陣相手に自分の実力がまだ損なわれていないこと、そして新たな挑戦をする力があることを存分に証明した。
同紙によると現在、複数のクラブがナチョ獲得を狙っているとのことだ。中でもインテル・ミラノ（イタリア）が特に興味を持っているという。また、ナチョは実際に移籍する場合、Rマドリードと同じスペインのクラブに所属するつもりはないとのことだ。
ナチョはRマドリードでのキャリアを通じて絶対的なレギュラーの座を手に入れたことは一度もない。しかし、守備のあらゆるポジションでプレーできるポリバレントな能力により公式戦300試合以上に出場してきた。今季ここまで、けが人続出の穴をいつものようにカバーし、公式戦36試合に出場している。（高橋智行通信員）
