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【U23日本代表】関根大輝が五輪出場へ存在感を示している 親善試合ウクライナ戦で「近づいた」


関根大輝(2024年4月7日撮影)

<静岡人魂>

パリ五輪切符がかかるU-23アジア杯に出場中の日本代表DF関根大輝(21=柏)が、静岡学園の先輩に続く五輪出場へ、存在感を示している。現在拓大4年ながら、1年前倒しで今季から柏でプロ生活をスタート。開幕から先発を勝ち取り、ここまでリーグ戦7試合に出場している。U-23アジア杯でも、16日の1次リーグ初戦中国戦でフル出場。先制点の起点となるなど攻守で勝利に貢献した。リオデジャネイロ五輪の川崎F・MF大島僚太、東京五輪のセルティックMF旗手怜央に続き、五輪→A代表への道を切り開く。

  ◇  ◇  ◇

昨年9月に大学生として杭州アジア大会(中国)に出場していた関根が、U-23日本代表の主力へと羽ばたいた。当初は25年に柏に加入予定だったが、パリ五輪、A代表入りから逆算し、1年の前倒しで今季からプロの世界に飛び込んだ。

柏では開幕から先発を勝ち取り、3月のU-23日本代表親善試合のメンバーに選出された。同25日のウクライナ戦では187センチの長身を生かし、ヘディングでの折り返しで1アシスト。「自分は常連組の中に入り込んでいく身。ウクライナ戦でパリという目標が近づいたというか、明確に意識できて自信につながりました」と手応えを得た。

柏に加入後から、アジア大会の決勝韓国戦で肌で感じた強度を念頭に置き、練習に励んできた。「レイソルで活躍する目標があって、その上で代表に入って活躍してパリに行くことが今年の目標。これが、キャンプからモチベーションになって今につながっている」と振り返る。

小学生時代は静岡市の東源台FCでプレー。Jクラブのアカデミーが複数ある中で、中学で静岡学園に進学した。「ユースとか入れる実力ないと思っていたので、受けなかった(笑い)。小学校の同級生が一緒に行こうと誘ってくれて。コーチからも静学の話を聞いていて、憧れもあったので入学しました」。

静岡学園高ではセンターバックとして、2年時に全国高校サッカー選手権で優勝した。同い年のDF田辺秀斗は卒業後、川崎Fへ入団したが、「即プロ」の考えはなかった。同校の川口修監督から「(1学年上の)浅倉廉(現J2藤枝)について行け。プロになれるから」と、ボールをつなぎ主導権を握るスタイルの拓大進学を薦められた。「拓大はサッカーが静岡学園と似ていて。高校から大学のギャップがなくプレーできた」。

1年で右サイドバックに転向し、1年の秋から主力に定着。恵まれた体と、静学で鍛えた足もとの技術が柏のスカウトの目に留まった。1年前倒しのプロ入りも、大学のスタッフは快く送り出してくれた。サッカー部は退部したが大学には在籍。単位はほぼ取得済みで「これまでまじめに授業を受けていたので。成績は若干、『C』が増えちゃいましたが(笑い)、あと残っている単位は少しだけ。サッカーに集中しながら、卒業できると思います」。

川口監督の予言通り、プロとなりU-23代表メンバー入りも果たした。感謝は尽きない。3月末に母校が千葉遠征に来た際には、古巣チームを訪問。25人の後輩たちにオレンジジュースとゼリー飲料を差し入れしたが、同監督からは「頑張れ」と逆に激励を受けた。

目標は、五輪経由A代表。4月3日のC大阪戦でA代表のDF毎熊晟矢のプレーを体感し、さらに刺激を受けた。「毎熊選手は常に顔を上げてプレーしていて、ずっと自分のポジショニングを見られているようで嫌な感じがした。本当にうまいなと。この段階でA代表の基準を分かったし、そこを目指してやっていきたい」。

静岡学園からは、16年リオ五輪にMF大島僚太(31=川崎F)、21年の東京五輪にMF旗手怜央(26=セルティック)が出場している。五輪を経てA代表で活躍した先輩に続くべく、まずはパリ五輪の切符をつかみ取る。【岩田千代巳】

○…柏の井原正巳監督(56)は、関根を「高さもあり、ボールをつなぐことができて万能な選手。成長しないといけない部分はあるが、攻守に精力的で、重要な選手になってきているところ」と評した。U-23アジア杯を前に髪を金色に染めたことには「まだ五輪切符もつかんでいないし…」と苦笑い。「プレーでも目立ってくれれば。そこに期待しております」とエールを送った。

◆関根大輝(せきね・ひろき)2002年(平14)8月11日生まれ、静岡市出身。静岡学園高2年の20年全国高校サッカー選手権大会で優勝。拓大商学部経営学科に進み、1年から関東大学サッカーリーグに出場。22年に全日本大学選抜入りした。23年5月に柏に内定し、特別指定選手としてルヴァン杯1試合に出場。同6月のU-22欧州遠征、同9月のアジア大会で代表入り。今季からプロとなり、リーグ開幕から7戦連続で先発。187センチ、82キロ、血液型A。

★「静岡人魂」では、スポーツ界で活躍する静岡県人をプロアマ、現役OB問わず、さまざまな角度から随時掲載で紹介していきます。

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