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夢散ったモドリッチ=最後まで全力誓う主将―W杯サッカー・クロアチア


 0―3と試合が決していた後半36分。モドリッチが交代を告げられると、相手のアルゼンチンサポーターを含めた約8万9000人が温かい拍手を送った。クロアチアの10番は顔を覆ってピッチの外へ。W杯初優勝の夢には、またも届かなかった。  決勝トーナメントで日本、ブラジルと続けて120分を戦い、PK戦を制してきたチームは疲れもあって精彩を欠いた。そんな中でもモドリッチはいつも通りに縦横無尽の動き。相手の股下を抜く鮮やかなドリブルで魅了する場面もあったが、決定的な仕事は果たせなかった。  前半34分に先制を許した。GKリバコビッチがシュートを打った後のアルバレスと接触。これがPKの判定となり、「PKを与えたことが信じられない。それが試合を変えるんだ」。チームを救ってきた守護神をかばうように、珍しく不満を漏らした。  37歳。2006年ドイツ大会1次リーグの日本戦でW杯デビューし、今大会が4度目の出場。試合後には「最後になるのか」との質問も飛んだが、「どうかな。そのうち分かるだろう。ただ、そんなことを言っている場合ではない」。3位決定戦に視線を向け、既に気持ちを切り替えた。主将として最後までチームのために走り続ける。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、交代でベンチに下がるクロアチアのモドリッチ(上)=13日、ルサイル 〔写真説明〕アルゼンチンに敗れ、目頭を押さえながら引き揚げるクロアチアのモドリッチ(左上)=14日未明、ルサイル
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