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柔道の斉藤、打倒リネールへ=目指す「最高の自分」―パリ五輪まで2年


 柔道男子100キロ超級の斉藤立(20)=国士舘大=は、7月上旬のグランドスラム(GS)ハンガリー大会欠場を自ら決めた。右膝などに不安が残り、悪化させずに万全の状態で10月の世界選手権(タシケント)を目指すため。「それを取らないと五輪が見えてこない」。2024年パリ五輪も見据えた決断だった。
 GSハンガリー大会では、最重量級で五輪2連覇を含む4大会連続メダルのテディ・リネール(フランス)が優勝。現地で見届けた斉藤は「やはり強いと思ったし、断トツだった。世界は広い」と大きな刺激を受けた。
 今年の全日本選手権を史上3番目の若さで制した。五輪を連覇した父の故斉藤仁さんと親子2代の優勝だったことも脚光を浴びた。切れのある立ち技に加え、相手の技を受け切る体の柔らかさも特長。さらにはリネールのうまさを封じやすいけんか四つの左組みだけに、期待する声も大きい。
 斉藤は「練習しないと自分は勝てない」と足元を見つめる。全日本選手権は納得の準備で臨めたが、団体戦で争われた6月の全日本学生優勝大会は、けがの影響で練習を積めず、決勝の代表戦で90キロ級の村尾三四郎(東海大)に敗れた。
 村尾との一戦で感じたのは、会場で相手への声援が多かったこと。「ヒールというか、追われる側になった」。全日本優勝後に男子日本代表の鈴木桂治監督に「勝てば勝つほど孤独になる」と声を掛けられた。その言葉の意味を実感し、「パリ(五輪)の方がもっと苦しいと思う。今それを経験しておいてよかったのかもしれない」と言う。
 まずは今秋の世界選手権へ向けて、「今までにない最高の自分に持っていきたい」と強い思いを口にした。その先に、2年後の夏がある。大舞台の決勝で地元フランスの英雄と戦い、倒す自身の姿を思い描いている。
 ◇斉藤立の略歴
 斉藤 立(さいとう・たつる)国士舘大。高校総体男子100キロ超級2連覇。21年GSバクー大会を初出場で制覇。22年全日本選手権を20歳1カ月で制した。父は95キロ超級の五輪2大会金メダリストで、15年に死去した斉藤仁さん。得意技は体落とし、大外刈り。身長191センチ、体重165キロ。20歳。大阪市出身。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕柔道男子100キロ超級の斉藤立=16日、東京都町田市の国士舘大
〔写真説明〕柔道の全日本選手権決勝で影浦心(右)を破り初優勝した斉藤立=4月29日、東京・日本武道館
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