【ローマAFP=時事】伊ローマのボルゲーゼ美術館で企画展「Archaeology Now」が始まった。この企画展では、英国人現代美術作家、ダミアン・ハースト氏の作品が、歴史的な美術作品と並べて展示されている。(写真は現代美術作家ダミアン・ハースト氏の作品「Remmants of Apollo」〈中央〉。伊ローマのボルゲーゼ美術館で)
 ボルゲーゼ美術館には、古代ローマ時代の彫刻やルネサンス期の絵画をはじめ、イタリアの彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニやアントニオ・カノーヴァによる貴重な作品が収蔵されている。
 ハースト氏は、1990年代に英国で頭角を現した「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」の中でも特に悪名高い作家で、真っ二つに切断された牛をホルムアルデヒドに漬けた作品で一躍有名になった。
 ハースト氏の作品の多くは明らかに現代的だが、ブロンズやカラーラの大理石など伝統的な素材を使った作品は、展示室に置かれても違和感はない。
 キュレーターのアンナ・コリーバ氏はAFPに「これらは見る人を不安にさせる作品だが(常設)コレクションの中にも──真の美しさがそうであるように──強さや恐ろしさ、ゾッとするような美しさを表現した作品がある」と語り、「この場所では(ハースト氏の)美が輝く」と続けた。
 展示されているのは、主に、2017年に行われたベネチアでの個展「Treasures from the Wreck of the Unbelievable」からの作品だ。屋外のテラスには、大きな立体作品「Hydra and Kali」が置かれている。
 イタリアの新聞レプブリカの取材に応じたハースト氏は、ベルニーニの作品について「圧倒される」としたが、その一方で「いかなる比較にも興味はない」と述べている。
 また「私たちが今日生きている世界は、ボルゲーゼ美術館に並ぶ傑作を手掛けた巨匠たちの時代とは大きく異なる。芸術家であることの意味が違うのだ」とも話した。
 会期は11月7日まで。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/06/09-14:36)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「ダミアン・ハーストとベルニーニの作品並ぶ企画展、伊ボルゲーゼ美術館