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ダンゴイカがISSへ、頭足類にとっての小さな一歩

  • 2021年06月04日 12:19:00

【ワシントンAFP=時事】ダンゴイカやクマムシを載せた米宇宙開発企業スペースXのロケットが3日、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。(写真はダンゴイカの幼体。米航空宇宙局<NASA>提供)
 「ファルコン9」ロケットは、米航空宇宙局(NASA)が3日午後1時29分(日本時間4日午前2時29分)にフロリダから打ち上げた。搭載された無人宇宙船「ドラゴン」は、打ち上げの約12分後に切り離され、5日にISSにドッキングする予定。
 載せられたダンゴイカ(学名:Euprymna scolopes)は、バクテリアと宿主生物の相互作用に対する無重力の影響を研究するために使用される。ISSに到着後、何匹かを12時間バクテリアにさらし、残りはそのままにする。研究は地球に戻ってから行われる。
 実験の主任研究員であるジェイミー・フォスター氏は、「人を含む動物は、微生物に頼って健康な消化器系と免疫系を維持している」と述べた。「こうした有益な相互作用を宇宙旅行がどのように変化させるかは、十分分かっていない」
 実験は、宇宙での長期滞在ミッションに参加する宇宙飛行士の健康を守る技術の開発に役立つと考えられている。
 ロケットには、クマムシや綿花、携帯用超音波診断装置、微小重力下で宇宙飛行士を苦しめる腎臓結石の形成について研究するための小型人工腎臓も搭載されている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/06/04-12:19)
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