【香港AFP=時事】英国旗を掲げて香港の民主派デモに参加し、「王おばあちゃん」の愛称で香港市民に知られる王鳳瑶(アレクサンドラ・ウォン)さん(65)が30日、たった一人で天安門事件を追悼するデモ行進を敢行し、警察に逮捕されたことが分かった。(写真は香港の裁判所前で英国旗を掲げる王鳳瑶さん)
 王さんは30日午後、中国政府の出先機関である香港連絡弁公室に向かって一人で歩いていたところを、違法集会に参加した容疑で逮捕された。抗議行動を一切容認しない当局の姿勢をはっきり示す対応といえる。
 王さんは2019年以降の香港民主派デモではおなじみの存在で、1997年の香港返還以降に中国政府の支配への抵抗の象徴となった英国旗ユニオンジャックを手に抗議する姿がよく知られている。
 1989年6月4日に起きた天安門事件から間もなく32年を迎えるに当たり、民主派は香港連絡弁公室までの小規模なデモ行進を30日に行う計画だったが、当局は許可しなかった。それでも王さんは同日午後、「32、6月4日、天安門の悲しみ」と書いたプラカードと、香港の民主派運動を象徴する黄色い傘を持って現れ、一人で歩きだした。
 事件発生日の来月4日に予定された追悼集会についても、香港当局は昨年に続き、新型コロナウイルス流行を理由に開催を許可しなかった。ただ、香港市内では過去1か月間に市中感染は一切報告されていない。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/06/01-13:56)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「香港デモ名物の「王おばあちゃん」 天安門追悼の1人デモで逮捕される