【ローマAFP=時事】ミケランジェロの彫刻「ダビデ像」が3Dプリンターで複製された。大理石の粉で仕上げられた複製はオリジナルと同じ大きさだが、重量は10分の1となった。作業は伊フィレンツェの工房で行われた。(写真は3Dプリンターで複製されたミケランジェロの「ダビデ像」。伊フィレンツェで)
 ルネサンス期の傑作であるダビデ像は、フィレンツェのアカデミア美術館に置かれている。像のレプリカは、10月に開催されるドバイ国際博覧会で展示される予定だ。
 制作を担当したのは、スウェーデンの多国籍企業「ヘキサゴン」グループのイタリアの技術者チーム。フィレンツェ大学が作業を監修し、仕上げには修復の専門家らが携わった。
 複製作業には大きな課題が伴う。高さ5.2メートルというその大きさもさることながら、ダビデ像は世界で最も有名な像の一つであるため、細部に至るまで最大の注意を必要とするのだ。
 だが、これまでのような型を用いる複製作業とは違い、3Dプリンターでは実際に像に触れる必要がなく、作業中の損傷リスクはほぼない。
 ヘキサゴン・イタリアのマーケティング担当、レビオ・バレッティ氏は「われわれは像に触れることなく、光学機器を用いて像を数値化した」と説明し、「過去に作られたいかなるレプリカよりも正確に再現できた。型を用いたものよりも正確だ」と続けた。
 ミケランジェロのダビデ像は、1501年から1504年にかけて一つの大理石の塊から削り出された。モチーフとなっているのは、巨人ゴリアテを投石器で倒した聖書の英雄ダビデだ。
 レプリカの材料はアクリル樹脂で総重量は台座と本体で550キロ。修復の専門家ら技術者が担当した仕上げの工程では、大理石の粉が使われた。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/04/28-13:35)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「ミケランジェロのダビデ像 3Dプリンターで実物大複製 重量1/10に