【イスタンブールAFP=時事】トルコを拠点とする暗号資産(仮想通貨)交換所が、突如取引を停止し、推定20億ドル(約2200億円)とみられる投資家の資金を保持したまま、創業者が出国した。同国の検察当局は22日、捜査を開始した。(写真はイスタンブール国際空港の旅券審査場を通過するトデックス創業者のファルク・ファティ・オゼル容疑者。民営デミルオレン通信が公開した監視カメラ映像より)
 交換所トデックスは21日、外部投資に対処するために5日間必要だとの不可解なメッセージを投稿した後、取引を停止。投資の詳細は明らかにしなかった。
 トルコ治安当局は、トデックスの創業者ファルク・ファティ・オゼル容疑者がイスタンブールの空港の旅券審査を通過した際の写真を公開。容疑者の年齢は27歳または28歳とされる。渡航先は不明だが、現地メディアはアルバニアかタイに向かったと報じている。
 トデックスは取引停止時、投資家39万1000人の資金少なくとも20億ドルを保持していたと報じられている。取引停止前には、仮想通貨の「ドージコイン」を他の取引所の4分の1の価格で販売するキャンペーンを行っていた。しかしトデックスはこうした投資を凍結。通貨の売却や他の暗号資産への交換ができない状態となった。
 民営デミルオレン通信(DHA)によると、検察当局はオゼル容疑者に対し、「加重詐欺と犯罪組織結成」の疑いで捜査を開始した。
 トデックスはその後、ウェブサイトを再開し、「インターネット上のネガティブなニュースは真実ではない」との声明を発表。オゼル容疑者もツイッターへの投稿で、「トルコには数日で戻り、真実が明らかになるよう、司法当局と協力する」と説明したが、自身の所在地や、取引停止の理由については言及しなかった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/04/23-12:46)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「仮想通貨交換所の創業者が失踪 顧客資金2千億円超保持か トルコ