【ムレヘAFP=時事】フジツボを付けた大きなコククジラが、興奮する観光客を乗せた小舟の横で子クジラに鼻をこすり付けている。メキシコ北西部バハカリフォルニア半島沖の風景だ。(写真は観光客を乗せた小舟の近くを泳ぐコククジラ。メキシコ・バハカリフォルニアスル州ゲレロネグロのオホデリエブレ湖で)
 回遊するクジラが今年もメキシコ沖にやって来た。国内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少したタイミングと重なり、コロナ禍で大打撃を受けた地元の観光業にとって待望の集客効果が表れている。
 新型コロナウイルスによるメキシコの死者は20万人を超え、世界で3番目に多い。だが、地球で最大級の哺乳類と近くで触れ合うことで、人々はコロナ禍を忘れて一息つくことができる。
 南部のオアハカ州からバハカリフォルニア半島沿岸の自然保護区を訪れた観光客の一人は「人生最高の日だ」と喜ぶ。「以前からクジラのことを夢見ていた。だから本当に来たかった」
 コククジラは毎年、夏季の餌場である米アラスカ州沖から、水温の高い繁殖地のメキシコ北西部沖まで約9000キロの距離を移動する。
 大きさはザトウクジラと同程度だが、斑点のある灰色の体が特徴で、大きいもので15メートルほど、体重は30~40トンにもなる。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/04/21-13:50)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「コロナから一息 メキシコ沖でクジラと触れ合う