【ロンドンAFP=時事】サッカー欧州スーパーリーグ構想が発表されたことを受け、創設クラブに名を連ねているイングランド・プレミアリーグの強豪6チームのサポーター団体は、議論を呼んでいるこの計画を一斉に非難しており、中には「究極の裏切り」とする声もあった。(写真は20-21イングランド・プレミアリーグ第32節、リーズ・ユナイテッド対リバプール。試合会場となるエランド・ロードの外で、欧州スーパーリーグ構想に反対するバナーを掲げるリーズ・ユナイテッドのファン)
 プレミアリーグに所属するリバプールやマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシー、トッテナム・ホットスパーの他、レアル・マドリード、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリード、ユベントス、ACミラン、インテルの12クラブが欧州スーパーリーグの創設クラブとなっている。
 この新大会に参加することで各クラブの財政面は潤うが、創設クラブとなったプレミアリーグクラブのサポーターは、欲望むき出しのこのプロジェクトに反対する姿勢をそろって示した。
 英調査会社ユーガブが行った調査によると、プレミアリーグに所属する創設6クラブでは76パーセント、それ以外の14クラブでは88パーセントのファンがこの構想に反対しているという。
 サポーターズグループのチェルシー・サポーターズ・トラストは発表文の中で「世界中の会員やサッカーのサポーターは究極の裏切り行為に遭った」と記した。
 「上層部の私腹を肥やす欲深い決断であり、忠実なサポーター、われわれの歴史や未来、この国におけるサッカーの今後を一切考慮することなく決定が下された。こんなことは許されない。もうたくさんだ」
 リバプールのサポーターズグループであるスピリット・オブ・シャンクリーは、米国資本のオーナー企業であるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)の判断に「ぞっとした」と述べた。
 同グループはSNSに「執拗(しつよう)かつ貪欲に金銭を追求するFSGは、ファンを無視している。フットボールはわれわれのものであり、彼らのものではない。われわれのサッカークラブは彼らではなく私たちのもの」と投稿した。
 また、アーセナル・サポーターズ・トラストは、チームが欧州スーパーリーグへの参加に合意したことを「スポーツ団体としてのアーセナルの死」と評した。
 マンチェスター・ユナイテッド・サポーターズ・トラストは、この構想を1958年に発生した飛行機事故「ミュンヘンの悲劇」で亡くなった選手のレガシーを侮辱する行為だと呼んだ。
 「1950年代にサー・マット・バスビーがチームをヨーロピアン・カップに導いたときに現代のマンチェスター・ユナイテッドの基礎が築かれ、その後に悲劇と成功が続いた」
 トッテナム・ホットスパー・サポーターズ・トラストも、欧州スーパーリーグを「われわれがとても大切にしているサッカー本来の価値を犠牲にした、強欲さと利己心に突き動かされるコンセプト」と非難した。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/04/20-13:58)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「欧州SL構想にサポーター団体がそろって反対「究極の裏切り」