【ミャンマーAFP=時事】インターネットへの接続を遮断し、情報統制を行うミャンマーの軍事政権に対抗するため、同国の若者らはニュースレターを地下出版し、いくつものコミュニティーにひそかに提供している。(写真は参考資料)
 世界のネット接続状況を監視する英団体ネットブロックスによると、クーデターが起きたミャンマーではインターネットの遮断が50日以上続いている。
 ニュースレターの地下出版に乗り出したリン・タントさん(仮名、30)は、若者へのアピールを考慮し、これを「モロトフ」と名付けた。
 地下出版に伴うリスクは認識しているという。現地の人権監視団体「政治囚支援協会(AAPP)」のデータによると、2月1日のクーデター以降、逮捕者は3000人以上に上っている。
 また、俳優や歌手、ソーシャルメディアのインフルエンサーら著名人200人に逮捕状が出されている。国軍への反対意見の拡散では、最高で実刑3年の有罪判決が言い渡される。
 ガイ・フォークスの仮面を着けて取材に応じたリン・タントさんは、「革命的な文章を書いてこのように配布すれば、長きにわたり刑事施設に収容されるかもしれない」と述べ、「私たちの一人が逮捕されても、モロトフを出し続ける若者はいる。たとえ私たちの一人が殺されたとしても、別の誰かがこれをやる。この革命が成功するまで、モロトフは存在するだろう」と続けた。
 モロトフについてリン・タントさんは、これまでにフェイスブックを通じて3万人以上に届けられており、その多くはZ世代のデモ参加者だと説明した。
 モロトフのコピーは、街中の食料品店などでも警察に見つからないよう配布されている。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/04/14-13:09)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「地下出版でネット遮断に対抗 ミャンマーの若者たち