【ロンドンAFP=時事】英領北アイルランドの警察は4日、プロテスタント系のデモ隊がベルファスト北郊で火炎瓶30本を警官らに投げ付け、車に放火する騒ぎがあったと発表した。(写真は英領北アイルランド・ベルファスト北郊のニュータウンアビーで、暴徒化したデモの現場に立つ少年)
 英国の統治継続を望む「ユニオニスト」によるデモがあったのは3日夜。前夜にもカトリック系住民の多い地区でユニオニストのデモ隊がマンホールのふたやブロック、火炎瓶などを警官隊に投げる騒動があり、ブランドン・ルイス北アイルランド相が鎮静化を呼び掛けていた。
 北アイルランドのユニオニストの間では、英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)をめぐる通商協定への不満が高まっている。
 協定では、北アイルランドとEU加盟国アイルランドとの国境での通関検査を避けるため、英本土から届く物品の検査を北アイルランドの港で行うと取り決めている。北アイルランドとアイルランドの間で強固な国境管理を行わないことで、不安定な北アイルランド和平を維持するのが目的だ。
 だが、ユニオニストはこの通商協定によって北アイルランドと英本土との間に貿易障壁が生じ、地域間の関係悪化を招くと主張している。
 また、統一アイルランド国家の樹立を訴えるカトリック系政党シン・フェイン党の関係者24人が昨年6月、新型コロナウイルス対策に違反してカトリック過激派組織アイルランド共和軍(IRA)の重鎮だったボビー・ストーリー氏の葬儀に参列した問題でも、違反についての不起訴が先週決定したことで、プロテスタント系住民とカトリック系住民の間の緊張が高まっている。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/04/06-13:37)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「北アイルランドでプロテスタント系デモ相次ぐ 英離脱協定に不満