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ヨルダン前皇太子、自宅軟禁に 国王への謀略関与は否定

  • 2021年04月05日 11:52:00

【ニコシアAFP=時事】ヨルダンの前皇太子、ハムザ・ビン・フセイン王子が3日、自宅軟禁下にあると明らかにした。異母兄のアブドラ・イブン・フセイン国王に対する謀略への関与は一切否定している。(写真はヨルダンのハムザ・ビン・フセイン王子<右>とヌール王妃。アンマンで)
 ハムザ王子は英BBCが王子の弁護士から入手した動画の中で、自宅に軟禁され、警護は解かれ、インターネットと電話の回線が遮断されたと説明。王子の多数の友人が拘束されたと明らかにした。
 一方で、王子は謀略には関与していないと主張し、自身には「統治の崩壊や汚職、そして過去15~20年にわたり統治機構にまん延し、悪化の一途をたどる無能さへの責任はない」と述べた。
 またヨルダンの「政治体制」は、「国民1000万人の命や威厳、未来よりも、私的かつ経済的な権益や汚職の方が大切」だと考えていると非難し、「残念ながらこの国は汚職や縁故主義、悪政に阻まれるようになり、希望が壊されたり失われたりしている」と語った。
 ハムザ王子は、故フセイン1世と米国人の妻ヌール王妃の長男。異母兄のアブドラ国王と公式には良好な関係にあり、部族の指導者らと親密な関係を築いている。
 アブドラ国王は1999年、フセイン1世の遺言通りハムザ王子を皇太子に任命したが、2004年に解任し、代わりに自身の長男フセイン・ビン・アブドラ王子を任命した。
 米紙ワシントン・ポストは中東で活動する情報機関高官の話として、ハムザ王子の自宅軟禁は、王室関係者いわく「複雑かつ大規模な策略」が発覚したことに続くものだと伝えた。
 米国務省のネッド・プライス報道官は、米政府は同盟国ヨルダンでの動向を「注視している」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/04/05-11:52)
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