
カトリックの一派であるシトー修道会発祥の地、ディジョン南部のシトー修道院では、生乳から円形の半軟質チーズを作っている。通常このチーズを買えるのはレストランか、敷地内の店までわざわざやって来た訪問客だけだ。
だが昨年、コロナ危機が到来して以降、需要は低下し、チーズ4000個、2.8トン分が修道士19人の元に残った。
1098年に創立された同修道院で販売を担当するジャンクロード修道士はAFPに「われわれの75頭の牛たちに、ミルクの生産を減らす必要があると説明したんですが、理解していないようです」と語った。
修道士らは、仏内外の修道院で生産された品々を販売するインターネット新興企業「ディバイン・ボックス」と協力し、30日までに少なくともチーズ1トンを販売することを目標に掲げている。
同社のサイトには26日夜、「作戦完了―24時間以内に2006.9キロの予約注文が入った」とのメッセージが投稿された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/30-09:49)
情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「コロナで余った修道院チーズ、オンラインで注文殺到 仏ブルゴーニュ」