【ソウルAFP=時事】北朝鮮の男性が、海を泳いで韓国入りしたものの、韓国軍が監視カメラに何度も映っていたこの男性を見過ごし、発見まで何時間もかかっていたことが分かった。問題を受けて、現地メディアや野党議員らから非難が殺到している。(写真は資料写真)
 20代とされるこの男性は、ダイビングスーツと足ひれを着用し、非武装地帯(DMZ)周辺海域を6時間かけて泳ぎ、韓国北東部の高城にたどり着いたとされる。
 それから3時間以上にわたり、監視カメラが男性の姿を8回捉え、警報が2回鳴ったにもかかわらず、国境警備隊は気付かなかったという。
 その後ようやく捜索が開始されたものの、警備隊が男性を発見したのは3時間後。男性は寝入っている様子で、着用していたマスクが木につり下げられていたという。男性は北朝鮮の民間人とみられ、当局によると亡命を希望している。
 韓国軍は、国境警備隊が「正規の手順に従わなかった」と認め、警備強化を約束。また徐旭(ソ・ウク)国防相も23日、国境監視システムの「機能不全と老朽化」を認めた。
 保守系の朝鮮日報は24日、今回の事態発生は軍が「崩壊寸前に近い」証拠だと指摘した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/02/25-12:14)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「脱北者、海泳ぎ韓国入り 何時間も見過ごした軍に非難殺到